予防接種で予防可能疾患の今後の感染症対策に必要な予防接種に関する研究

文献情報

文献番号
200726017A
報告書区分
総括
研究課題名
予防接種で予防可能疾患の今後の感染症対策に必要な予防接種に関する研究
課題番号
H18-新興-一般-004
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
岡部 信彦(国立感染症研究所感染症情報センター)
研究分担者(所属機関)
  • 富樫 武弘(札幌市立大学看護学部)
  • 浅野 喜造(藤田保健衛生大学医学部小児科学講座)
  • 生方 公子(北里大学生命科学研究所感染情報学研究室)
  • 庵原 俊昭(国立病院機構三重病院)
  • 田代 眞人(国立感染症研究所ウイルス第三部)
  • 平原 史樹(公立大学法人横浜市立大学大学院 医学研究科生殖生育病態医学)
  • 堤 裕幸(札幌医科大学医学部小児科学講座)
  • 大石 和徳(大阪大学微生物病研究所感染症国際研究センター高病原性)
  • 宮崎 千明(福岡市立西部療育センター)
  • 森 康子(独立行政法人医薬基盤研究所盤研究部感染制御プロジェクト)
  • 蒲地 一成(国立感染症研究所細菌第二部)
  • 多屋 馨子(国立感染症研究所感染症情報センター )
  • 大日 康史(国立感染症研究所感染症情報センター )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
86,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
予防接種により予防可能疾患につき、基礎、臨床、疫学、医療経済学から研究することで、国内現状を明らかにし、予防接種政策・公衆衛生行政に貢献し、国民の健康に寄与することを目的とする。
研究方法
公衆衛生学的効果、重症化例を含めた国内発生の実態、定期接種化による費用対便益分析、ワクチン株弱毒化メカニズム解析、動物モデル確立を含めた病原性評価システムを検討する。麻疹風疹対策強化推進のための研究を実施し活動には民間会社も研究協力した。予防接種の感染症対策に係る役割を証明し、総合的に解析する。
結果と考察
麻疹関連ガイドラインを作成し説明会を実施した。麻疹排除の戦略策定、学校の予防接種歴・発生状況把握に関するDBを構築した。BCG接種早期化の影響を検討した。JEワクチン積極的勧奨中止後サーベイランス強化でJE発症が危惧され、勧奨中止前後では小児ADEM発症に差がなかった。北海道の細菌性髄膜炎発症頻度は5歳未満人口10万辺り8.2、Hibが最多次いで肺炎球菌だった。BLNAR、PRSPが増加傾向にある。高齢者の肺炎球菌ワクチンはfluワクチン併用で経済効果があった。水痘、ムンプス、帯状疱疹重症化例が多数あり、公費負担は医療費を節約した。ムンプス診断にはcapture IgMが良く、リバースジェネティクス法でキメラウイルスを確立し、マーモセット脳内接種実験は中枢神経病原性解明につながった。水痘野生株とワクチン株感染をLAMP法により鑑別し、水痘ワクチン弱毒化解明にvOka株全ゲノムをcloningし、組み換えウイルスを性状解析した。風疹相談で人工妊娠中絶例は減少した。百日咳のMLST開発、 2007年成人百日咳流行対策に寄与した。予防接種率算定統一、迅速把握、電子化を進めるシステム構築を行った。予防接種後健康被害救済システム構築を準備した。
結論
麻疹風疹対策強化の啓発を行った。BCG接種早期化の影響につき検討した。JEワクチン積極的勧奨中止前後での影響に付き検討した。Hibワクチン導入後は定期接種化の必要性、有用性、疫学変化、耐性菌状況調査が必要である。水痘帯状疱疹、ムンプス定期接種化の検討が必要である。水痘対策はバイオテロ対策としても有用で、定期接種導入の理由となる。水痘ワクチン弱毒化解明に繋がる結果が得られた。ムンプスワクチン中枢神経病原性研究を実施した。風疹罹患妊娠女性に関する二次相談窓口の設置は意義が高かった。2007年の香川、高知での成人百日咳流行対策に結びついた。予防接種実施状況把握システム構築を行った。接種後健康被害救済システム構築準備を行った。

公開日・更新日

公開日
2008-05-02
更新日
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