文献情報
文献番号
200722047A
報告書区分
総括
研究課題名
長期遠隔成績からみた糖尿病患者に対する至適冠血行再建法に関する研究
課題番号
H19-循環器等（生習）-一般-013
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
小林 順二郎(国立循環器病センター心臓血管外科)
研究分担者(所属機関)
- 田林晄一(東北大学大学院医学系研究科・心臓血管外科学)
- 山本文雄(秋田大学医学部心臓血管外科学（心保存）)
- 落 雅美(日本医科大学附属病院心臓血管外科学)
- 夜久 均(京都府立医科大学心臓血管外科学（虚血性心疾患の外科治療）)
- 田代 忠(福岡大学医学部心臓血管外科学)
- 岡林 均(福岡大学医学部心臓血管外科学)
- 川筋道雄(熊本大学大学院医学薬学研究部心臓血管外科学)
- 坂田隆造(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科心臓血管科学（動脈グラフトの薬理学的特性・体外循環中の脳保護)
- 山嵜健二(東京女子医科大学心臓外科学（心不全に対する補助人工心臓）)
- 佐藤敏彦(北里大学公衆衛生学)
- 川村 淳( 国立循環器病センター 内科学（虚血性心疾患）)
- 宮本恵宏(国立循環器病センター 内科学（糖尿病）)
- 中嶋博之(国立循環器病センター 心臓血管外科)
- 舩津俊宏(国立循環器病センター 心臓血管外科)
- 木村一雄(横浜市立総合医療センター循環器内科 虚血性心疾患)
- 岡村吉隆(和歌山医科大学心臓血管外科学)
- 田鎖 治(NTT東日本関東病院)
- 高梨 秀一郎(榊原記念病院 )
- 伊藤 彰(大阪市立総合医療センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 循環器疾患等生活習慣病対策総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
40,616,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書（概要版）
研究目的
糖尿病は、さまざまな全身疾患の原因となる生活習慣病である。なかでも最も重篤な慢性期合併症の一つとして虚血性心疾患が挙げられ、独特な冠動脈の硬化と血管径の狭小化を来たす。冠動脈病変に対する治療成績は、糖尿病患者の生命予後と直結することから、近年の手術方法の変遷やカテーテル治療の進歩ともあわせ、治療体系の再構築が急務である。このことから急性期から遠隔期における患者死亡、心血管イベントを糖尿病患者の術前状態、冠動脈病変の特徴、血行再建方法、造影検査結果等から検討することで、外科内科の領域にとらわれず至適血行再建法の確立を目的とする。
研究方法
糖尿病患者で、多施設共同レトロスペクティブコホート研究とし、カルテにて（年齢、性別、冠動脈病変、心機能、糖尿病歴、糖尿病経口薬の有無、種類、インシュリン使用の有無、種類、糖尿病合併症、その他合併症等）、治療方法（カテーテル治療の種類、手術における人工心肺使用の有無、手術におけるバイパスグラフトの種類、使用方法、治療後の投薬治療）、治療後の経過（死亡、心血管事故）を収集し、参加各施設より匿名化した状態でデータをデータセンターに集積し、術前、術中、術後院内因子について、単変量解析および多変量解析を組み合わせて検討する。
結果と考察
データベース入力フォームが完了し、平成19年11月国立循環器病センター高度先駆的医療・研究専門委員会(IRB)、同12月17日倫理委員会より承認を受け、データの入力を開始した。他の施設においても倫理委員会での承認を得られ次第患者登録を開始する。
結論
糖尿病患者に対する冠血行再建法の選択については、本邦では、PCIの比率の高さ、CABGにおける動脈グラフトの使用頻度やオフポンプ手術の割合の高さなど、欧米と大きく異なるため、本邦での治療成績比較が必要である。
公開日・更新日
公開日
2008-07-28
更新日
-