開眼片足起立時間による高齢者元気度区分と転倒・骨折調査、並びに片脚起立15秒以下の群に対する開眼片脚起立運動訓練による骨折予防への無作為化介入調査に関する研究

文献情報

文献番号
200718082A
報告書区分
総括
研究課題名
開眼片足起立時間による高齢者元気度区分と転倒・骨折調査、並びに片脚起立15秒以下の群に対する開眼片脚起立運動訓練による骨折予防への無作為化介入調査に関する研究
課題番号
H19-長寿-一般-031
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
阪本 桂造(昭和大学医学部整形外科)
研究分担者(所属機関)
  • 里宇 明元(慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学)
  • 遠藤 直人(新潟大学教育研究員医歯学系(整形外科学分野))
  • 坂田 悍教(埼玉県立大学保健医療福祉学)
  • 原田  敦(国立長寿医療センター機能回復診療部整形外科)
  • 萩野  浩(鳥取大学医学部リハビリテーション医学)
  • 北   潔(北 整形外科)
  • 酒井 昭典(産業医科大学整形外科)
  • 岡本 哲軌(由仁町立病院整形外科)
  • 津下 一代((財)愛知県健康づくり振興事業団あいち健康の森健康科学総合センター)
  • 山本 智章(新潟リハビリテーション病院)
  • 小風  暁(昭和大学医学部公衆衛生学)
  • 鈴木 博道((財)国際医学情報センターEBM支援センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
21,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
この研究の究極の目標は「高齢者大腿骨頚部骨折予防」であり、この目標に向けて次の戦略を企画した。[Ⅰ] 先行研究から開眼片脚起立運動の最も良い対象者は虚弱高齢者であり、[Ⅱ]開眼片脚起立時間の測定で虚弱高齢者を群別し、[Ⅲ]各群毎の転倒率・骨折率を評価する、[Ⅳ]片脚起立時間15秒以下の虚弱高齢者を対象に無作為化した上で開眼片脚起立運動訓練の効果を転倒と骨折をアウトカムとして評価する。同時に班員の個別研究の結果とも統合しもって[Ⅲ] [Ⅳ]を実証することを目指している。
研究方法
 昭和大学医学部「医の倫理委員会」より開眼片足起立時間の測定と運動訓練による大腿骨頚部骨折防止介入研究実施の許可を得た。開眼片脚起立時間15秒以下の群(運動器不安定症を有する人達)を1分間の開眼片脚起立運動1日3回実施群と非実施群に無差別に分け、2群間の転倒数と骨折数を統計学的に分析し、開眼片脚起立運動の転倒や骨折予防への介入効果を検証する。介入研究のサンプルサイズは、Cohort研究目標数5,000名、RCT研究目標数5,000名と設定し、日本整形外科学会の研究支援を受けて学会認定臨床研修施設2,036施設にRCT研究参加依頼を行った。
結果と考察
 3月31日時点で回答のあった外来289施設、入所12施設、合計301施設となっている。一部施設では平成19年中から臨床研究は開始しているものの、1施設10人の被験者と想定しても3,000人にしかならないので、更に日本リハビリテーション学会や日本運動器リハビリテーション学会への協力支援をして更に例数の増加策を講じている。
 限られた人数の3ヶ月後の結果のみでは、結果報告には至っていないのが現状である。RCTの割り付けは施設単位に無作為法で行っており、実施施設数は外来145施設、入所7施設となっている。
結論
 研究の初年度で未だデータは得られていない現段階では、考察・結論をまとめるには至っていない。例数確保の努力段階にある。今後のデータを集計した結果を待ちたい。
 研究実施の過程では健康に重大な影響を及ぼすと考えられるような事象は起こっていない。

公開日・更新日

公開日
2010-07-22
更新日
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