褥瘡の予防と治療に関する研究1)栄養介入の効果の検討、2)保護機材の効果の検討

文献情報

文献番号
200718061A
報告書区分
総括
研究課題名
褥瘡の予防と治療に関する研究1)栄養介入の効果の検討、2)保護機材の効果の検討
課題番号
H19-長寿-一般-010
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
大浦 武彦(医療法人社団廣仁会褥瘡・創傷治癒研究所)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
20,650,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
高齢化社会を迎えた今、寝たきりの高齢者が増加し、褥瘡の予防・治療が保健対策上重要な課題である。褥瘡の発生原因として、圧迫とずれなどの物理的要因、基礎疾患、低栄養などさまざまな要因が関与していることが検証されつつある。
本研究の目的は、褥瘡発生リスクを有する患者と褥瘡患者を対象として、研究1)栄養介入による褥瘡の発生予防効果、治癒に及ぼす影響を検討すること。 研究2)褥瘡保護パッドによる褥瘡治癒に及ぼす影響を検討することである。
研究方法
研究1)褥瘡の予防と治療に関する研究  栄養介入の効果の検討
褥瘡発生リスクを有する患者または褥瘡を有する患者を対象として、多施設共同ランダム化割付け並行群間比較臨床研究を行う。対象患者を無作為に2群(対照群と栄養介入群)に割付け、12週間の観察を行う。対照群は通常の栄養管理を行い、栄養介入群は積極的な栄養補給を行う。有効性評価項目として栄養状態の推移、褥瘡発生リスクと褥瘡の状態の推移、病的骨突出、浮腫の推移などを、安全性評価項目として有害事象を評価する。目標症例数は1群60例以上、計120例以上とし、研究期間は平成19年4月-平成21年9月とする。

研究2)褥瘡の予防と治療に関する研究  保護機材の効果の検討
褥瘡患者を対象として、多施設共同オープン臨床研究を行う。観察期間は6週間までとし、この間新規の褥瘡保護パッドを使用する。有効性評価項目として褥瘡の状態の推移を、安全性評価項目として有害事象を評価する。目標症例数は50例以上とし、研究期間は平成19年4月-平成21年9月とする。
結果と考察
研究1)、2)ともに研究協力医療機関による多施設共同の臨床研究を実施中である。平成19年度は研究代表者および分担研究者による試験実施計画書の作成、研究協力医療機関を募集、研究協力医療機関による試験の実施を行ない、平成19年度、研究1)では目標120症例に対し42症例の試験遂行を、研究2)では目標50症例に対し5症例の試験遂行を行った。
結論
試験実施中のため、結論はなし。

公開日・更新日

公開日
2008-12-14
更新日
-