下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療の適正出力に関して

文献情報

文献番号
200717024A
報告書区分
総括
研究課題名
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療の適正出力に関して
課題番号
H19-臨床試験-012
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
笹栗 志朗(高知大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 川田 通広(高知大学 医学部附属病院)
  • 岡﨑 泰長(高知大学 医学部)
  • 加賀谷 正(新東京病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(臨床試験推進研究)
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
3,570,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
下肢静脈瘤治療におけるレーザー治療の安全性と有効性の確認(とくに術直後および術後早期における安全性の確認についての確認)
研究方法
下肢静脈瘤に対する血管内レーザー治療法の使用確認試験実施計画案に則り、下肢静脈瘤レーザー治療キット EVLT KIT および医用半導体レーザー装置 UDL-15 を使用し下肢静脈瘤30症例に対し血管内レーザー治療を施行し、治療早期の安全性の確認、そして重篤な合併症の有無および有効性の確認のために、術後早期より血液脈派測定および超音波ドップラー法による静脈血液循環動態の測定をおこなった。
結果と考察
下肢静脈レーザー治療機器を使用したレーザー治療では、術後3ヶ月までには重篤な合併症もみとめなかった。局所麻酔下治療ではQOLを落とすことなく、さらには深部静脈血栓症の発生を抑えることが可能となると考えられた。また、過去の症例を加えた検討結果より術後静脈血液再疎通の存在が指摘された。この点は今後、適応拡大するのに付随してよりいっそうの治療成績向上に向けたさらなる工夫が必要であると考えられた。
結論
1.下肢静脈瘤における局所麻酔下レーザー焼灼術の早期安全性および有効性の確認をおこなった。
2.治療後のQOLを落とすことなく、術後3ヶ月までの重篤な合併症の発生を認めなかった。
3.局所麻酔下下肢静脈レーザー焼灼法の中長期有用性と安全性の確認が望まれる。

公開日・更新日

公開日
2008-06-11
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2008-12-16
更新日
-