日本臨床薬理学会認定制度を基本とした臨床研究体験型教育プログラムの開発研究

文献情報

文献番号
200715025A
報告書区分
総括
研究課題名
日本臨床薬理学会認定制度を基本とした臨床研究体験型教育プログラムの開発研究
課題番号
H19-臨研(教育)-若手-001
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
小林 真一(聖マリアンナ医科大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 中野 重行(国際医療福祉大学大学院)
  • 藤村 昭夫(自治医科大学 医学部)
  • 武者 春樹(聖マリアンナ医科大学 医学部 (横浜市立西部病院))
  • 鈴木 通博(聖マリアンナ医科大学 医学部 (川崎市立多摩病院))
  • 木村 健二郎(聖マリアンナ医科大学 医学部)
  • 松本 直樹(聖マリアンナ医科大学 医学部 )
  • 熊井 俊夫(聖マリアンナ医科大学 医学部 )
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 医療技術実用化総合研究(臨床研究基盤整備推進研究)
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成21(2009)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は厚生労働省の治験を含む臨床研究基盤の整備施策推進のため、日本臨床薬理学会認定制度委員会と医療機関が共同で体験型教育プログラムを開発する事を目的とする。
研究方法
①日本臨床薬理学会認定医制度委員会が若手医師向け教育カリキュラムを策定した。②模擬患者による若手医師向けの同意取得方法セミナーを行った。③医師向け医学統計WSを実施した。④CRC教育WSを行った。⑤参加型臨床研究を立ち上げた。⑥一般市民向け公開講座を行った。⑦各医療機関での治験実施施設の実態調査を行った。
結果と考察
①若手医師向けの臨床研究に関する教育カリキュラムの原案が策定できた。②同意取得方法セミナーでは同意取得のロールプレイ後フィードバックが行われた。③医学統計WSでは医療統計の参加型教育プログラムを実施した。④初心者CRC教育WSでは模擬患者に同意取得の実技を行った。熟練者CRCでは同意説明文書や論文の批判的吟味について参加型教育WSを行った。⑤経験医師の指導のもと研究計画書作成から倫理委員会承認を経て臨床研究を試行した。⑥公開講座では臨床研究の意義、CRCの役割、高血圧症と治療薬の講演があった。⑦北里大学東病院、久留米大学治験センター、大分大学臨床薬理センターの治験実施施設視察を行った。
治験を遂行する医師を教育するためのカリキュラム策定を行った。必要最小限の項目についてまとめ、今後、日本臨床薬理学会員以外にも広げていく。同意取得プロセスの教育として、ロールプレイによる参加型セミナーが有効であり、現場からのニーズが明らかとなった。医療統計WSは参加型教育で医療統計に対する理解も深まったことから実践的な教育プログラムである。初心者と熟練者CRCのためのWSは参加型であったことから、満足度も高く他地域での開催が望まれた。臨床研究の教育として臨床研究を経験豊富な医師の指導のもと行う事が若手医師に重要である。治験に関する一般市民向け公開講座では講演内容もストーリーを持たせた。北里東病院では第1相試験の実施施設を視察した。久留米大学では治験センターで治験を行う医師に対して教育を行っていた。大分大学では臨床薬理外来を設けていた。
結論
治験実施医師の教育プログラムを作成した。初心者と熟練者CRC向けのWSを開催した。同意取得セミナー、医療統計WSを開催すると同時に体験型臨床研究を試行した。新たな形の一般市民向け公開講座を行った。

公開日・更新日

公開日
2008-06-11
更新日
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