文献情報
文献番号
200707031A
報告書区分
総括
研究課題名
食道癌生検標本の遺伝子発現プロファイル解析による放射線化学療法感受性予測の臨床導入を目指した基盤的研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H18-ファーマコ-一般-003
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
嶋田 裕(富山大学医学薬学研究部)
研究分担者(所属機関)
- 福島 雅典(京都大学医学研究科)
- 松井 茂之(京都大学医学研究科)
- 辻本豪三(京都大学薬学研究科)
- 平岡 真寛(京都大学医学研究科)
- 千葉 勉(京都大学医学研究科)
- 加藤 健(国立がんセンター中央病院)
- 篠田 雅幸(愛知県がんセンター中央病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 創薬基盤推進研究(ヒトゲノムテーラーメード研究)
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
食道癌化学放射線療法感受性の責任遺伝子群を生検標本を用いてマイクロアレイにて明らかにし、化学放射線感受性予測アルゴリズムを作製する。このアルゴリズムにて化学放射線療法感受性予測の臨床応用につなげる。
研究方法
高感度マイクロアレイチップを使用し、生検標本の遺伝子解析プロファイルによる食道癌の化学放射線療法感受性予測に関する多施設共同研究を行う。臨床情報をWebで登録し管理するとともに、生検検体を解析担当施設に送付し、マイクロアレイで解析する。遺伝子情報と臨床情報からバイオインフォマティックスにより化学放射線感受性に関与する遺伝子群を同定する。検体採取と解析にあたってはヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針等に従って実行する。
結果と考察
平成18年12月にプロトコールを確定し、平成19年1月にweb登録システムをオープンとした。3月までwebシステムの微調整を行い、4月に完成させた。生検標本の搬送システムを確立し、順次、倫理委員会承認施設において説明会を開催した。平成19年5月に2例の症例登録があり、9月に2例、11月に1例、12月に2例、平成20年2月に4例、3月に2例の症例登録が得られ、現在まで13例が登録された。直近2か月の登録が約半数を占め、登録ペースが上昇している。エンドポイントである1年後の無増悪生存が5月以降に判明することから順次マイクロアレイ解析と対比解析予定である。News letterを8月と11月に配布し、症例登録を促したが、現在の登録ペースからは1年登録期間の延長にて45例の症例登録と推測され、確実な40例での解析法の作成に取りかかっている。現在まで倫理委員会承認施設26施設であるが、さらに登録症例の増加を目指し、登録集積が見込めない数施設施設を削除するとともに、新たに追加した4施設で倫理委員会審査中ある。マイクロアレイ解析の精度向上に向けて解析プロトコールを微修正し、さらに9Kのみならず25Kでの検討を開始した。
結論
生検標本の遺伝子解析プロファイルによる食道癌の化学放射線療法感受性予測に関する多施設共同研究を開始し、13例の登録症例を得た。News letterを配布し共同研究施設の増加を行い、症例登録推進を行った。
公開日・更新日
公開日
2008-04-10
更新日
-