中間周波電磁界の健康リスク評価

文献情報

文献番号
200705034A
報告書区分
総括
研究課題名
中間周波電磁界の健康リスク評価
課題番号
H19-特別-指定-026
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
大久保 千代次(明治薬科大学大学院(環境生体学))
研究分担者(所属機関)
  • 多氣 昌生(首都大学東京 都市教養学部)
  • 石井 一行(明治薬科大学大学 環境生体学)
  • 小笠原裕樹(明治薬科大学大学 環境生体学)
  • 池畑 政輝(鉄道総合技術研究所 )
  • 吉江 幸子(鉄道総合技術研究所  )
  • 牛山 明(国立保健医療科学院 生活環境部)
  • ソウケ島 茂(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部)
  • 杉森 裕樹(大東文化大学スポーツ 健康科学部)
  • 毛利 一平(労働安全衛生総合研究所 研究企画調整部)
  • 高尾 総司(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科)
  • 鈴木 敬久(首都大学東京 都市教養学部)
  • 和田 圭二(首都大学東京 都市教養学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
3,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
誘導加熱調理器(IH調理器)が普及しているものの、IH調理器で使用されている、中間周波電磁界の生体影響について科学的知見が不足している。本研究においては、今後の細胞実験および動物実験に使用するための中間周波磁界暴露装置に必要な条件を明らかにし、その基本設計を行う事を目的とした。また、IH調理器から漏洩する20kHzを中心とする電磁界の健康影響について、文献調査により情報集を行い、健康リスク評価を実施する場合に必要な生物学的研究と疫学研究のあり方と、研究が確実・有効に実施出来るような研究計画について検討することを第2の目的とした。
研究方法
本研究は、その特殊性から電気工学的暴露評価が不可欠である。そこで電気工学を専門とする電気工学班を設けると共に、健康リスク評価に必要な、細胞研究班と動物研究班、さらには疫学研究班の4班を構築した。各班は互いに連携を取りながら今後の健康リスク評価を行う場合の研究デザインの妥当性を検討し、並行して曝露装置の開発を行った。
結果と考察
「電気工学班」中間周波数帯における細胞用曝露装置に必要な条件に関して検討し曝露システムを構成するための個々の要素について検討した。
「動物班」現時点での動物実験を中心とした過去の知見をまとめ、今後の研究においてどのような研究デザインを適用するのがよいか検討を行った。
「細胞班」今後の研究のデザインを検討した。中間周波磁界に関しては、今後遺伝毒性をはじめとして、遺伝子発現なども含めた幅広い知見の蓄積が必要であると考えられた。
「疫学班」ヒトの流産に関する研究方法の検討を目的に、先行研究のレビューと交絡因子等についての検討を行った。
 
結論
中間周波電磁界暴露装置の開発、動物実験、細胞実験、疫学研究に関する先攻研究レビューと研究デザインについて十分な検討を行うことが出来た。

公開日・更新日

公開日
2008-05-22
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2008-11-17
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200705034C

成果

専門的・学術的観点からの成果
本研究は平成20年度の本格的な研究を有効・確実に実施するため、予備的且つ基礎的な検討を行ったものであり、中間周波電磁界の健康リスク評価を行うために必要な検討事項を明らかにすることが出来た。
臨床的観点からの成果
なし。
ガイドライン等の開発
なし。
その他行政的観点からの成果
中間周波電磁界を使用した機器であるIH調理器が生活環境に数多く使用されているにも拘わらず、そのリスク評価を行うに必要な科学的データが不足している事を示すことが出来た。
その他のインパクト
なし。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2016-06-01
更新日
-