文献情報
文献番号
200705008A
報告書区分
総括
研究課題名
肝炎診療全国ネットワーク構築とその支援のための情報センターのあり方に係る研究
課題番号
H19-特別-指定-008
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
正木 尚彦(国立国際医療センター)
研究分担者(所属機関)
- 柳瀬 幹雄(国立国際医療センター)
- 泉 並木(武蔵野赤十字病院)
- 茶山 一彰(広島大学医学部)
- 八橋 弘(国立病院機構長崎医療センター)
- 榎本 信幸(山梨大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成19(2007)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
7,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成18年度厚生労働省全国C型肝炎診療懇談会による「都道府県における肝炎検査後肝疾患診療体制に関するガイドライン」では、肝疾患診療ネットワークの中心的な役割を担う肝疾患診療連携拠点病院を各都道府県に原則一カ所設置することが盛り込まれた。肝疾患診療拠点病院に対しては肝炎についての一般的な医療情報の提供、都道府県の専門医療機関等に関する情報の収集や紹介、医療従事者や地域住民を対象とした研修会や講習会の開催や相談支援等を行い、地域における人材育成を含めた肝疾患診療の均霑化・医療水準の向上に貢献することが求められた。これらの活動をさらに全国的に推進するためには、特に情報提供機能について肝疾患診療連携拠点病院を支援するシステム、および、その基盤整備が必要である。また、肝炎については国内外で基礎・臨床研究が急速に進行していることから、情報をデータベース化し定期的にアップデートすることも重要である。本研究班では、各地域において拠点病院的役割を担っている分担研究者らと共に、肝疾患に関する情報収集と提供および研修システムについての基盤を構築することを目的とした。
研究方法
分担研究者が実践してきた肝炎診療に係る医療連携の実態を詳細に検討するとともに、さらなる均霑化のために必要なツールに関して、国内外の既存の肝炎情報センターを文献的ないしインターネットを用いて検索する。厚生労働省の担当者を交えた班会議を開催し、討論を行う。
結果と考察
上記の活動を担う中核機関として肝炎情報センターを国立国際医療センター内に設置し、各種情報の収集、全国への均霑化、研修会の開催等を担当させる。平成20年5月を目途にホームページを開設し、情報提供先は肝臓専門医、医療従事者(一般医+コメディカル)、患者さん+一般市民向けの3つとする。提供先に応じて、ウイルス肝炎(急性・慢性)・肝硬変・肝がんの疫学・診断・臨床症状・治療法・予後などを簡潔に説明し、特に、肝臓専門医向けにはなるべく最新の情報(診断・治療指針、英文論文の紹介等)を提供するために、更新期間の短いアップデートが必要である。これらの機能を十分発揮させるためには、肝臓学会等の既存団体に配慮したメンバー構成の専門委員会を組織する必要がある。
結論
後述ホームページ運用を含めて肝炎情報センターの諸活動を円滑に遂行するためには、十分な人的・財政的裏付けとともに、公的なauthorizeが嘱望される。
公開日・更新日
公開日
2008-04-14
更新日
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