文献情報
文献番号
200702003A
報告書区分
総括
研究課題名
科学研究費研究計画書の作成支援システムに関する研究
課題番号
H18-統計-一般-003
研究年度
平成19(2007)年度
研究代表者(所属機関)
土井 徹(国立保健医療科学院 研究情報センター)
研究分担者(所属機関)
- 山崎 力(東京大学大学院医学系研究科臨床疫学システム講座)
- 山本 健二(国立国際医療センター国際臨床研究センター)
- 梶尾 裕(国立国際医療センター病院第一専門外来部)
- 伊藤 弘人(国立精神・神経センター精神保健研究所社会精神保健部)
- 緒方 裕光(国立保健医療科学院研究情報センター)
- 磯野 威(国立保健医療科学院研究情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 政策科学総合研究(統計情報総合研究)
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
2,600,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
1.本研究班の「厚生労働科学研究費補助金計画書(申請書)作成支援システム」の開発目的、実装機能を前提に、「府省共通研究開発管理システム」との比較検討を行こと。2.「厚生労働科学研究成果システムの役割を検討すること。3.研究評価、情報公開の視点から、各システムの役割について比較調査を行うこと。
研究方法
「府省共通システム」の「要件定義書」「システム開発仕様書」「説明会資料」等をもとに、「作成支援システム」と「研究成果公開システム」の目的、機能、データ様式などの比較検討を行った。また、「府省共通システム」が実施段階に入り、今後、円滑な運用のためのシステム修正を予定しているところから、「府省共通システム」に関して必要な機能の提示を適時行った。さらに「研究成果公開システム」のシステム機能強化について検討を行った。
結果と考察
「府省共通システム」においては「研究事業の重複」を低減することを重視しており、府省横断的な申請様式の統一を行い、「研究者ID」を一本化し、研究者の特定を可能とした。一方、「作成支援システム」は研究費の早期交付と研究者および事務担当者の負担軽減を目的に、申請情報内に「論理チェック」機能を構築している。しかし「府省共通システム」はデータの継続的な蓄積と公開を前提としていない。よって研究成果情報の増大化への対応とそれに耐えるシステム構成をとっていない。今後、「追跡評価」「情報の公開」を継続する上で「府省共通システム」ではその機能が果たせないところから「研究成果公開システム」の機能強化が必要と考えられる。
結論
1.「府省共通システム」で装備していない「論理チェック」機能の追加を提案すること。2.「府省共通システム」がデータの蓄積、研究成果公開機能を想定していないため「研究成果公開システム」の役割は継続する。3.「研究成果公開システム」は「研究概要」の構造化があり、検索機能から研究成果本文に至る過程が容易である。これは研究成果の透明性を保証している。特に検索結果の個別URL保持機能(引用への対応)、研究基礎データとしての図表、写真等の検索機能、本文の目次検索機能、抄録の英文表記併用などがある。4.「研究成果公開システム」においては研究成果報告書の本文中における「著作権」(複製権など)処理についてさらに検討を進める必要がある。
公開日・更新日
公開日
2009-03-26
更新日
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