健康危機管理体制の評価指標、効果の評価に関する研究

文献情報

文献番号
200639024A
報告書区分
総括
研究課題名
健康危機管理体制の評価指標、効果の評価に関する研究
課題番号
H18-健危-一般-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
北川 定謙(財団法人日本公衆衛生協会)
研究分担者(所属機関)
  • 佐々木 隆一郎(長野県飯田保健所)
  • 荒田 吉彦(北海道胆振保健福祉事務所保健福祉部)
  • 古屋 好美(山梨県福祉保健部)
  • 山口 鶴子(東京都板橋区保健所)
  • 阿彦 忠之(山形県健康福祉部)
  • 永井 伸彦(秋田平鹿地域振興局福祉環境部)
  • 高岡 道雄(兵庫県尼崎市)
  • 高野 正子(大阪府吹田保健所)
  • 石田 久美子(茨城県つくば保健所)
  • 吉田 良平(鳥取県東部福祉保健局)
  • 中瀬 克己(岡山市保健所)
  • 澁谷 いづみ(愛知県半田保健所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域健康危機管理研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
30,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成18年度から三年間かけて、全国保健所が健康危機管理に適切に対応できる体制を整備するために以下を目的として研究を開始した。①全国保健所健康危機管理体制実態調査、②体制を整備するために参考となる健康危機管理体制の評価指標の作成、③健康危機管理が発生した時に保健所が効率的な対応を行うために参考となる過去の健康危機事例について全国保健所から継続的に収集を行い、データベース化を図ること。
研究方法
①全国の保健所を対象として健康危機管理体制に関する実態調査を行った。また、同時に過去5年間に経験した健康危機管理事例の収集などを行った。②全国保健所健康危機管理体制実態調査結果を基礎資料として、健康危機管理12分野について、保健所が備えることが望ましい健康危機管理体制について検討を行い、それを基礎に12の健康危機管理分野について評価指標の作成を行った。③全国保健所から得られた過去5年間の健康危機管理事例560事例を基礎資料として、健康危機管理事例のデータベース化、検索のためのキーワード及び今後の事例収集方法について検討を行った。
結果と考察
全国調査の結果から、感染症や食品安全など従来から保健所の基幹業務として行われてきた健康危機管理が、保健所健康危機管理の多くを占めていること、一方、災害やテロなどいくつかの分野については、対応経験も少なく、体制整備の内容も必ずしも十分でないことが分った。今回の結果は、本研究班が本年度作成した保健所における健康危機管理体制の評価指標が、保健所の体制整備に寄与できる可能性を示しており、その役割は大きいと考えた。全国保健所が経験する健康危機管理事例を、多くの保健所が参考にできるということは、健康危機管理対応の効率化につながるものである。
結論
今年度の研究では、所期の目的である、主要健康危機管理12分野についての保健所健康危機管理体制の評価指標の完成、今後の継続的な事例集積に向けての検討が終了した。

公開日・更新日

公開日
2007-04-11
更新日
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