保健師指導者の育成プログラムの開発

文献情報

文献番号
200639013A
報告書区分
総括
研究課題名
保健師指導者の育成プログラムの開発
課題番号
H17-健康-一般-013
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
佐伯 和子(北海道大学 医学部)
研究分担者(所属機関)
  • 平野 かよ子(国立保健医療科学院 公衆衛生看護学部)
  • 宮崎 美砂子(千葉大学 看護学部)
  • 宇座 美代子(琉球大学 医学部)
  • 和泉 比佐子(札幌医科大学 保健医療学部)
  • 河原田 まり子(北海道大学 医学部)
  • 関 美雪(埼玉県立大学 保健医療福祉学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 地域健康危機管理研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
5,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 保健師の指導者ならびに管理者の組織管理および人材育成能力の育成を体系的に行い、組織の現任教育能力向上と健康危機管理への対応能力の向上を目的とした。
研究方法
 新任保健師の指導保健師の役割と指導のための環境要件を明らかにするため、指導保健師等にフォーカスグループインタビューと面接調査を行った。健康危機管理の経験豊かな教育研究・実践者に意見聴取し、健康危機管理に対する保健師のキャリアラダー別育成能力を作成した。アクションリサーチでは、5箇所のフィールドで、Off-JTとOJTを組み合わせた指導者育成の現任教育プログラムを実施し、面接調査と質問紙調査で評価した。
結果と考察
 指導保健師に求められる能力は、新人の力量を評価し、教育的な場面を捉え、組織内外の協力を求める能力であった。保健師のキャリアラダー別に育成すべきコア能力は、新任期には個人家族への責任ある対応能力、中堅前期には集団・地域を視野に入れた組織的対応実施、中堅後期にはリーダーシップを発揮した活動の推進・評価、管理者には自治体における対応策のシステム化であった。
 保健師指導者の人材育成プログラムは、保健所や県庁が調整役割を取って進められた。1年を通してOff-JTとして3回程度の集合研修を実施し、教育計画作成、相互交流とピア支援の内容を入れた。OJTでは参加者が現任教育計画を作成、実施、評価した。現任教育を展開し評価する過程で、スタッフに対する教育的な関わりやスッタフの力量に応じた業務配分など、人材育成能力において前向きな変化が見られ、人材育成の重要性の再認識とスタッフへの教育的なかかわりの行動変容が認められた。しかし、職場での現任教育への理解の浸透と、指導者の人材育成に対するモチベーションの維持が今後の課題となった。
結論
 保健師のキャリアラダーを進展させる要件として、新任期から中堅前期へは個別的に部署内で対応できる力量、中堅前期から中堅後期ではチームとして組織内外の住民や関係者と協働する力量、中堅後期から管理期にかけては管内や自治体全体を視野に入れて資源や制度を創出する政策的に対応する力量であると整理された。
 保健師指導者の人材育成プログラムにおいて、OJTで教育計画を立案し実践する方法、集合研修で導入、相互交流と評価の内容を入れることが適切であった。プログラム推進の体制整備として、参加者を含めた検討会や委員会方式が効果的であった。

公開日・更新日

公開日
2007-04-04
更新日
-