文献情報
文献番号
200637058A
報告書区分
総括
研究課題名
医薬品等の安全管理体制の確立に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H18-医薬-一般-011
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
北澤 式文(帝京平成大学薬学部)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成18年6月に成立した改正医療法等で、平成19年4月1日(経過措置3カ月)から、病院、診療所、歯科診療所及び助産所(以下、「施設」という)の管理者並びに薬局の開設者に対して「医薬品の安全使用のための業務に関する手順書」の作成及び当該手順書に基づく業務の実施が義務付けられた。本研究は、医薬品等の安全使用のための業務手順に関する研究を行い、各施設及び薬局において手順書を策定する際に参考とするマニュアルを作成することを目的とする。
研究方法
1)日本薬剤師会の協力を得て、医薬品に関する医療事故防止のための業務やその工夫の実態を国内外の文献等から調査した。
2)その上で、平成16年度厚科研「医薬品の取り違え防止の視点に立った薬剤師業務のあり方に関する研究」(主任研究者:佐藤秀昭氏・石巻市立病院診療部門薬剤科部長)でまとめた「医薬品の取り違え等医薬品に関連する医療事故を防止するための病院薬剤師の役割とその業務指針」(案)等を参考に、医薬品管理、調剤、情報業務等の業務毎の検討を行った。
3)1)2)を踏まえ、「医薬品の安全使用のための業務手順書」作成マニュアル(案)を作成した。同案は、平均的な病院を想定し、医薬品を取り扱う各段階を項目別に示し、基本的な安全体制を記述したものである。
4)医師、歯科医師、薬剤師、看護師からなる検討会を設け、総合的な検討を行った。併せて、病院、診療所、薬局、助産所に、マニュアル案に関するアンケート調査を実施した。
2)その上で、平成16年度厚科研「医薬品の取り違え防止の視点に立った薬剤師業務のあり方に関する研究」(主任研究者:佐藤秀昭氏・石巻市立病院診療部門薬剤科部長)でまとめた「医薬品の取り違え等医薬品に関連する医療事故を防止するための病院薬剤師の役割とその業務指針」(案)等を参考に、医薬品管理、調剤、情報業務等の業務毎の検討を行った。
3)1)2)を踏まえ、「医薬品の安全使用のための業務手順書」作成マニュアル(案)を作成した。同案は、平均的な病院を想定し、医薬品を取り扱う各段階を項目別に示し、基本的な安全体制を記述したものである。
4)医師、歯科医師、薬剤師、看護師からなる検討会を設け、総合的な検討を行った。併せて、病院、診療所、薬局、助産所に、マニュアル案に関するアンケート調査を実施した。
結果と考察
「医薬品の安全使用のための業務手順書」作成マニュアルを作成した。マニュアルには、①医薬品の採用・購入に関する事項、②医薬品の管理に関する事項、③投薬指示から調剤までに関する事項、④投薬や服薬指導に関する事項、⑤医薬品の安全使用に係る情報の取扱い、⑥他施設との連携に関する事項を盛り込んでいる。
各施設及び薬局では、本マニュアルを参考に、特性に応じた業務手順書を作成することが期待される。また手順書は適宜改訂され医療事故防止に有用なものとなるよう、また、職員への教育・研修に活用することが望まれる。
各施設及び薬局では、本マニュアルを参考に、特性に応じた業務手順書を作成することが期待される。また手順書は適宜改訂され医療事故防止に有用なものとなるよう、また、職員への教育・研修に活用することが望まれる。
結論
本研究で作成されたマニュアルを参考に、全国の施設及び薬局に一定の質が確保された業務手順書が整備され、手順書に基づいた業務が行われることで、わが国の医薬品等に係る医療安全の一層の推進が期待できるものと考えられる。
公開日・更新日
公開日
2007-11-02
更新日
-