文献情報
文献番号
200637030A
報告書区分
総括
研究課題名
麻薬の代替となる薬用植物栽培の国際的普及に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H17-医薬-一般-016
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
佐竹 元吉(お茶の水女子大学生活環境研究センター)
研究分担者(所属機関)
- 関田 節子(徳島文理大学香川薬学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究では、ミャンマー連邦山間地域での少数民族のケシ栽培を中止し、数種の営農植物を見出した。これらを生産活動ができるように指導をしてきた。この生産方法を隣国のラオス及びタイでも活用できるかについて検討する。薬用植物の栽培と振興を通して、健康増進に役立つ知識の普及、国内外での薬用植物の利用の拡大も目的とする。
研究方法
1.ミャンマー連邦山間地域に麻薬代替植物を栽培する指導と種苗を供給する。
2.研修薬草園をカチン州ミッチーナ付近に作り、栽培技術の指導及び生産加工を指導する。
3.ミャンマーの薬用植物の活性成分を解明し、広範囲に利用できるよう研究を行う。薬用ラン科植物の導入も可能と思われる。
2.研修薬草園をカチン州ミッチーナ付近に作り、栽培技術の指導及び生産加工を指導する。
3.ミャンマーの薬用植物の活性成分を解明し、広範囲に利用できるよう研究を行う。薬用ラン科植物の導入も可能と思われる。
結果と考察
1.種苗供給基地をミャンマー中部のメイミョウに作り、大量の種苗が供給できる体制を出来つつある。導入したブドウ13種類は生育が良く、切り替えしして新芽の生育を待っている。ラン栽培地に約30種類の野生ランをヤンゴンから持ち込み、結実した種子を播種のため持ち帰った。
2.ベニバナの大量栽培が開始され、10月に播種して2月に収穫した。この品質は今後検討する。
3.薬用ランの組織培養増殖、播種したものの培養方法の検討が開始された。
4.ミャンマーのチークの葉からの活性成分ナフトキノン類が単離された。
5.国連麻薬統制委員会ヤンゴン本部とミャンマーの問題点を検討し、タイ側の不法栽培対策と協力する示唆があった。
2.ベニバナの大量栽培が開始され、10月に播種して2月に収穫した。この品質は今後検討する。
3.薬用ランの組織培養増殖、播種したものの培養方法の検討が開始された。
4.ミャンマーのチークの葉からの活性成分ナフトキノン類が単離された。
5.国連麻薬統制委員会ヤンゴン本部とミャンマーの問題点を検討し、タイ側の不法栽培対策と協力する示唆があった。
結論
1.ミャンマー国内の麻薬不法栽培地域に薬用植物の導入が可能になった。草本性薬用植物としてベニバナの大量栽培が開始され、品質について良好な結果を得た。薬用果樹に関して種苗の供給が開始された。薬用ランの山岳地域での栽培研究が開始された。
2.中国の雲南省昆明と香港を訪れ、それぞれ取り扱い業者と研究者と意見交換を行い販売ルートとしての同意が得られた。
3.ラオスの伝統薬の研究者と話し合い、麻薬地帯での薬用植物の栽培が可能であるとの意見を得た。タイではUNODCからタイ北部での活動の要請があった。
4.植物活性成分の研究で感染病に有用な成分が抽出された。
この研究の特色は、ケシ不法栽培地域は独立軍と政府との平和協定の地域で行われることにある。従来、経済作物としてケシが武器との供給源となっているため、本研究のケシ代替え薬用植物の計画は村の貧困対策に最も効果的である。今回の植物がミャンマーの山間部に定着すればケシ撲滅に向かうと思われる。
2.中国の雲南省昆明と香港を訪れ、それぞれ取り扱い業者と研究者と意見交換を行い販売ルートとしての同意が得られた。
3.ラオスの伝統薬の研究者と話し合い、麻薬地帯での薬用植物の栽培が可能であるとの意見を得た。タイではUNODCからタイ北部での活動の要請があった。
4.植物活性成分の研究で感染病に有用な成分が抽出された。
この研究の特色は、ケシ不法栽培地域は独立軍と政府との平和協定の地域で行われることにある。従来、経済作物としてケシが武器との供給源となっているため、本研究のケシ代替え薬用植物の計画は村の貧困対策に最も効果的である。今回の植物がミャンマーの山間部に定着すればケシ撲滅に向かうと思われる。
公開日・更新日
公開日
2010-05-21
更新日
-