検査機関の信頼性確保に関する研究

文献情報

文献番号
200636020A
報告書区分
総括
研究課題名
検査機関の信頼性確保に関する研究
課題番号
H17-食品-一般-002
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
遠藤 明(財団法人食品薬品安全センター)
研究分担者(所属機関)
  • 田中 之雄(大阪府立公衆衛生研究所)
  • 中澤 裕之(星薬科大学 薬学部)
  • 松木 容彦(社団法人日本食品衛生協会 食品衛生研究所)
  • 大島 赴夫(財団法人食品薬品安全センター 秦野研究所)
  • 町井 研士(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 米谷 民雄(国立医薬品食品衛生研究所)
  • 渡邉 敬浩(国立医薬品食品衛生研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
38,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
ポジティブリスト化に伴う精度管理体制の構築,BP類の環境・生体への曝露評価,食品中ダイオキシン類検査,組換え遺伝子技術応用食品検査,精度管理調査(微生物検査,理化学検査,貝毒検査,アレルギー物質検査)のための適正試料作製等の検討により,外部精度管理体制の整備・構築を図り,検査成績の信頼性確保システムをより充実化させ,円滑な行政活動に資することが目的である.
研究方法
農薬添加野菜試料,魚粉末試料を検査機関に配布して検査を実施した.BP類の曝露評価では,スターバー抽出法を用いて評価した.GM大豆およびnon-GM大豆を用いた混合粉体試料および混合DNA試料を調製し,これについて定量PCR法により比較分析した.精度管理用適正試料では,理化学検査,微生物学検査,貝毒検査ならびにアレルギー物質検査の試料作製を試み,基材の選択・安定性・均一性等を検討した.
結果と考察
添加農薬は全ての機関で正しく検出されたが,Xbar-R管理図,zスコア評価において一部適正外を認めたものの概ね検査結果は良好であった.ダイオキシン類検査は,TEQ 1.7pg/gの試料において,試験室間RSD%は4.8%であった.BP類の環境・生態曝露調査を行ったところ,河川水,尿のいずれからもBPが検出され,恒久的に曝露されているものと考えられた.GM大豆およびnon-GM大豆を用いた混合粉体試料及び混合DNA試料について定量値を比較すると,DNA試料では真値と同等であったが,粉体試料で真値よりも高い値で検出された.適正調査試料作製は,理化学・微生物学試料作製で試料の改善を行い,貝毒試料はオカダ酸の安定性について確認し,長期間の安定性を確保した.食品の牛乳標準溶液を添加することにより数種の食材において比較的高い回収率を認めた.
結論
ポジティブリスト化に伴う調査試料作製法の妥当性,均一性・安定性が確認された.また外部精度管理結果は良好であり,農薬の添加濃度によっても変動は小さかった.ダイオキシン類の外部精度管理では,分析値の信頼性が保証された.BP類は環境および生体からも検出された.GM大豆の検査の際にはnon-GM大豆の品種が影響を及ぼす可能性を示唆した.適正試料作製では,基材の選択,調製方法の妥当性,均一性,安定性が確認され,適正試料としての可能性を示唆した.

公開日・更新日

公開日
2007-07-23
更新日
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