歯科における医療安全対策(管理)ガイドライン作成に関する研究

文献情報

文献番号
200634115A
報告書区分
総括
研究課題名
歯科における医療安全対策(管理)ガイドライン作成に関する研究
課題番号
H18-医療-一般-036
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
海野 雅浩(東京医科歯科大学・大学院医歯学総合研究科)
研究分担者(所属機関)
  • 森崎市治郎(大阪大学・歯学部附属病院)
  • 渋井尚武(日本歯科大学・歯学部)
  • 小谷順一郎(大阪歯科大学・歯学部)
  • 深山治久(鶴見大学・歯学部)
  • 三輪全三(東京医科歯科大学・大学院医歯学総合研究科)
  • 馬場一美(東京医科歯科大学・大学院医歯学総合研究科)
  • 端山智弘(東京都歯科医師会)
  • 高橋民男(藤沢市歯科医師会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
6,700,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
近年の医療事故に対する関心の高まりにともない,各医療機関における安全対策の見直しが急務となっており,歯科医療機関とてその例外ではない.歯科における安全管理体制の確立のためのガイドラインを作成するためには,歯科領域におけるインシデントの実態を把握することが必須である.このような背景から本研究の目的は歯科におけるインシデント事例収集を効果的に行うために,個人開業形態の歯科診療所での運用を視野に入れたインシデント情報収集ソフトウェア(インシデント情報集積・解析システム)を開発することである.
研究方法
本ソフトウェアは情報集積部と情報解析部とからなり,入力画面としては個人開業形態の診療所と大学歯学部附属病院とで別途用意し,それぞれに対応した入力項目を厳選した.前者の入力画面については研究分担者が所属する東京都歯科医師会ならびに藤沢市歯科医師会の協力を得て個人開業形態の歯科診療施設での円滑な運用が可能となるように改良を重ねた.情報解析部には事例データ分析のためのデータベースとしての機能を与えた.
結果と考察
十分なセキュリティーを有し,報告者は匿名で入力が容易に行え,データを集約し視覚的に表示し管理者のみが閲覧可能なインシデント情報収集ソフトウェアを開発した.本研究で作成された歯科に特化した形態の報告書ソフトウェアは報告者の負担軽減など,事例収集の効率化のため優れたユーザーインターフェースを兼ね備え,同時に事例データ分析の効率化のためのデータベースとしての役割を担う.本ソフトウェアは歯科医療の実情を鑑み個人開業形態の歯科診療施設での運用を前提として作成されている.
本ソフトウェアは次年度に予定されている歯科領域のインシデントに関する大規模調査に用いられる情報収集ソフトウェアとして必要十分な要件を満たしていると考えられた.
結論
歯科領域におけるインシデント大規模実態調査において運用可能なインシデント情報収集ソフトウェアを開発した.

公開日・更新日

公開日
2008-04-10
更新日
-