医療計画におけるPDCAサイクルによるマネジメントに関する研究

文献情報

文献番号
200634092A
報告書区分
総括
研究課題名
医療計画におけるPDCAサイクルによるマネジメントに関する研究
課題番号
H18-医療-一般-013
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
尾形 裕也(九州大学大学院医学研究院医療経営・管理学講座)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
4,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
平成18年度のいわゆる医療制度構造改革においては、医療の有する地域性という特性に鑑み、全国一律ではなく、地域の特色や実態を踏まえた対応が図れるよう、都道府県に権限と責任を賦与する方向での諸改革が実現を見ている。本研究においては、その中でも中心的な役割を果たすと考えられる医療計画について、都道府県が適切にPDCAサイクルを回し、その策定、実施、評価、見直しが行えるよう、具体的な課題と解決方策を提示するとともに、都道府県等において医療政策を担う人材を育成するプログラムを開発し、実際に専門職大学院等において人材育成を行うことを目的とする。
研究方法
実際の都道府県2県との連携の下に、「医療計画作成・管理マニュアル」案を策定し、これを実地に適用し、実際のフィールドを設定して模擬的な医療計画を作成することを通じ、その改善を図る。あわせて、医療政策担当人材育成プログラム(仮称)を開発し、専門職大学院等の場において実際に人材育成を行う。これらの研究を3年計画で実施する。
結果と考察
平成18年度においては、以下の内容の報告書を作成した。
(1)基礎研究
①医療計画と医療費適正化計画等他の諸計画との関係整理
②臨床指標等指標についての考え方の整理
③諸外国の状況(アメリカのCON、イギリスのPCTを中心に調査検討。日本の政策への示唆を 考察)
(2)医療計画作成・管理マニュアル(1次案)
①医療計画作成マニュアル案
②医療計画管理マニュアル案
(3)今後の課題
結論
平成18年度の基礎研究等を通じて得られた成果は、19年度における実際の(模擬)医療計画策定作業において活用するとともに、当該策定作業を通じて、マニュアル案の改善、充実を図るという相互フィードバックの関係にある。さらに、それらを通じて得られた知見については広く公開するとともに、医療政策担当人材育成プログラムにおいても活用することを考えている。

公開日・更新日

公開日
2008-04-17
更新日
-