医籍データベースと医師資格ICカードの応用と評価に関する研究

文献情報

文献番号
200634066A
報告書区分
総括
研究課題名
医籍データベースと医師資格ICカードの応用と評価に関する研究
課題番号
H17-医療-一般-035
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
山本 隆一(東京大学大学院情報学環)
研究分担者(所属機関)
  • 田中 勝弥(東京大学医学部附属病院企画情報運営部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
3,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は医師資格データベースと資格カードとしてのICカード、およびそれらの適切な運用アプリケーションが整備された場合の有用性を実証的に証明するもので、その一つとして医療のIT化の実を挙げるために必須と考えられるHPKIの運用コストが飛躍的に軽減されることを実証実験を通じて示す。またこのことが、医療・介護の質に対して与える影響、患者等の個人情報保護の観点、行政施策上の観点、から評価をおこなう。さらにその結果を通じてHPKI以外への利用の可能性とその効果を考察し、提言としてまとめることも目標とする。
実証実験の対象となるHPKIの整備はIT新改革戦略に示されている医療における構造改革を推進し、IT技術を適切に応用し、患者主体の医療情報利用にも必須と考えられる。
研究方法
17年度に試作予定の医師資格確認サーバとHPKI認証局の連携部分を用いて、書面による申請で医師資格は医師免許証原本で確認する対面の運用と公的個人認証サービスを用いないで、郵送による申請で医師資格確認サーバを用い、証明書を発行する郵送による運用および、19年3月から運用が開始された医師資格確認サービスが高信頼で確認可能な場合で公的個人認証サービスが利用可能な場合のオンライン申請の運用を比較する。この実験および文献的考察から、医籍等のデータベースのあり方、保健医療福祉分野におけるICカードのあり方について考察を行う。
結果と考察
実験的なHPKI証明書発行のシミュレーションでは公的個人認証サービスが利用できて、かつ高信頼のオンラインの医籍等の資格確認が可能な場合に著しくHPKIの運用コストを下げることができ、それ以外の場合はかなりの運用コストが必要なことがわかった。また現状の医師資格確認サービスではHPKIでの資格確認には信頼性の点で問題があり、医籍等のデータベースと住民基本台帳ネットワークが連携することが必要であることが示された。さらに段階的にこの2つのデータベースが連携可能な解決案を示すことができた。
結論
医籍台帳の電子化は行われ、オンラインでの確認も一応可能になった。しかしIT新改革戦略にあるようなITによる医療の構造改革を進めるためにはHPKIと医籍等のデータベースの連携および公的個人認証との連携は必須であることを示し、さらに段階的な解決策を提案することができた。

公開日・更新日

公開日
2009-04-01
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2008-01-23
更新日
-

文献情報

文献番号
200634066B
報告書区分
総合
研究課題名
医籍データベースと医師資格ICカードの応用と評価に関する研究
課題番号
H17-医療-一般-035
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
山本 隆一(東京大学大学院情報学環)
研究分担者(所属機関)
  • 喜多 紘一(東京工業大学像情報研究施設IT都市創造工学)
  • 山下 芳範(福井大学医学部附属病院医療情報部)
  • 田中 勝弥(東京大学医学部附属病院企画情報運営部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究の目的は医師資格データベースと資格カードとしてのICカード、およびそれらの適切な運用アプリケーションが整備された場合の有用性を実証的に証明するもので、その一つとして医療のIT化の実を挙げるために必須と考えられるHPKIの運用コストが飛躍的に軽減されることを実証実験を通じて示す。またこのことが、医療・介護の質に対して与える影響、患者等の個人情報保護の観点、行政施策上の観点、から評価をおこなう。実証実験の対象となるHPKIの整備はIT新改革戦略に示されている医療における構造改革を推進し、IT技術を適切に応用し、患者主体の医療情報利用にも必須と考えられる。
研究方法
本研究開始時には実運用しているHPKI認証局はなく、またオンラインで利用できる医籍等のデータベースもないために、17年度に実験的な医師資格確認サーバとHPKI認証局を試作する。18年度はこの試作したシステムを用いて、書面による申請で医師資格は医師免許証原本で確認しる対面の運用と公的個人認証サービスを用いないで、郵送による申請で医師資格確認サーバを用い、証明書を発行する郵送による運用および、19年3月から運用が開始された医師資格確認サービスが高信頼で確認可能な場合で公的個人認証サービスが利用可能な場合のオンライン申請の運用を比較する。この実験および文献的考察から、医籍等のデータベースのあり方、保健医療福祉分野におけるICカードのあり方について考察を行う。
結果と考察
実験的なHPKI証明書発行のシミュレーションでは公的個人認証サービスが利用できて、かつ高信頼のオンラインの医籍等の資格確認が可能な場合に著しくHPKIの運用コストを下げることができ、それ以外の場合はかなりの運用コストが必要なことがわかった。また現状の医師資格確認サービスではHPKIでの資格確認には信頼性の点で問題があり、医籍等のデータベースと住民基本台帳ネットワークが連携することが必要であることが示された。さらに段階的にこの2つのデータベースが連携可能な解決案を示すことができた。
結論
医籍台帳の電子化は行われ、オンラインでの確認も一応可能になった。しかしIT新改革戦略にあるようなITによる医療の構造改革を進めるためにはHPKIと医籍等のデータベースの連携および公的個人認証との連携は必須であることを示し、さらに段階的な解決策を提案することができた。

公開日・更新日

公開日
2009-03-31
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
200634066C