医療安全における患者参加の実践プログラムとその効果的教育・研修システムの開発研究

文献情報

文献番号
200634004A
報告書区分
総括
研究課題名
医療安全における患者参加の実践プログラムとその効果的教育・研修システムの開発研究
課題番号
H16-医療-一般-004
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 廸生(横浜市立大学附属病院医療安全管理学)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 武志(福岡県立大学 看護学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
現行の医療安全対策は、医療機関が組織として事故防止対策を検討するいわゆるリスクマネジメントの取り組みが主であるが、本来、医療は患者と医療従事者の相互的な営みであり、医療機関・医療従事者と患者の協同的な取り組みによって、より安全な医療が確保される。本研究は、安全な医療が提供され患者がそれを享受するために、医療者と患者の協同的な取り組みの国内外の実践例を、成功事例を中心に探索・整理し、医療安全のための患者参加プログラムのモデルを開発すること、そしてそれが効果的に運用され定着させるための教育・研修システムを開発することが目的である。
研究方法
平成17年度に開発した患者参加プログラムを複数の医療機関において実践することを計画し、傘下に数多くの医療機関を擁する医療団体の医療安全活動に患者参加の安全プログラムの導入を図り組織的な普及戦略を検討した。
結果と考察
平成17年度に開発した患者参加プログラムを複数の医療機関において実践し、医療団体の医療安全活動に患者参加の安全プログラムの導入を図り組織的な普及戦略を試行した。またネットワークを利用した普及戦略も試みた。さらに、安全関連の雑誌にも患者参加プログラムの紹介欄を得て、継続的な掲載をもとに普及をはかっている。
結論
収集加工した複数の患者参加プログラムを組織的な安全活動戦略として展開する方略を検討し、さらに患者用感染教育プログラムをweb等のnetworkに搭載する仕様を作成した。研究成果は医療と消費者の間の信頼関係を築くリスクコミュニケーションに広く寄与するであろう。

公開日・更新日

公開日
2007-06-27
更新日
-

文献情報

文献番号
200634004B
報告書区分
総合
研究課題名
医療安全における患者参加の実践プログラムとその効果的教育・研修システムの開発研究
課題番号
H16-医療-一般-004
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
橋本 廸生(横浜市立大学附属病院医療安全管理学)
研究分担者(所属機関)
  • 山本 武志(福岡県立大学 看護学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 医療安全・医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
現行の医療安全対策は、医療機関が組織として事故防止対策を検討するいわゆるリスクマネジメントの取り組みが主であるが、本来、医療は患者と医療従事者の相互的な営みであり、医療機関・医療従事者と患者の協同的な取り組みによって、より安全な医療が確保される。本研究は、安全な医療が提供され患者がそれを享受するために、医療者と患者の協同的な取り組みの国内外の実践例を、成功事例を中心に探索・整理し、医療安全のための患者参加プログラムのモデルを開発すること、そしてそれが効果的に運用され定着させるための教育・研修システムを開発することが目的である。
研究方法
平成16年度の研究では患者参加による安全な医療の提供を試みる先進的なさまざまな取り組みについて調査した。平成17年度は、具体的な患者参加プログラムを作成と試行的実践、患者参加のための社会的な基盤整備に関する課題整理について行った。具体的には、感染管理への患者参加プログラムの方法の検討、がん化学療法受療患者に対する患者参加教育実践プログラムの検証、米国でのプログラムの開発、試行的実践を検討した。平成18年度は、患者参加プログラムの探索の継続とそれらの患者参加プログラムの普及のための効果的な教育・研修システムを検討した。
結果と考察
平成16年度は、①国内外の医療安全における先進的な取り組みの調査から、取り組むべき課題が整理された。平成17年度は、試行的に、感染管理への患者参加プログラム、がん化学療法受療患者に対する患者参加教育の実践プログラムの検証し、現場で実践可能なプログラムの内容を検討することができた。平成18年度は、平成17年度に開発した患者参加プログラムを複数の医療機関において実践を行い、またネットワークを利用した普及戦略も行った。
結論
本研究は、医療者と患者の協同的な取組みの国内外の実践例を、成功事例を中心に探索・整理し、医療安全のための患者参加プログラムのモデルを開発・普及を試み、患者用安全教育プログラムをweb等のnetworkに搭載する仕様を検討した。研究成果は医療と消費者の間の信頼関係を築くリスクコミュニケーションに広く寄与するであろう。

公開日・更新日

公開日
2007-06-27
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200634004C