文献情報
文献番号
200633021A
報告書区分
総括
研究課題名
アミロイドーシスに関する調査研究
課題番号
H17-難治-一般-012
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
山田 正仁(金沢大学大学院医学系研究科脳医科学専攻脳病態医学講座)
研究分担者(所属機関)
- 下条 文武(新潟大学医歯学総合病院 第二内科)
- 池田 修一(信州大学医学部内科学 脳神経内科、リウマチ・膠原病内科)
- 樋口 京一(信州大学医学研究科 加齢生物学分野)
- 玉岡 晃(筑波大学人間総合科学研究科 病態制御医学)
- 高市 憲明(虎の門病院 腎センター 内科)
- 山田 俊幸(自治医科大学 臨床検査医学)
- 前田 秀一郎(山梨大学大学院医学工学総合研究部生化学講座第一教室)
- 内木 宏延(福井大学医学部医学科 病因病態医学講座分子病理学領域)
- 今井 裕一(愛知医科大学医学部内科学講座 腎臓・膠原病内科)
- 葛原 茂樹(三重大学大学院医学系研究科 生命医科学専攻 神経感覚医学講座 神経病態内科学分野)
- 島崎 千尋(京都府立医科大学大学院医学研究科 血液病態制御学)
- 吉崎 和幸(大阪大学保健センター)
- 東海林 幹夫(弘前大学医学部付属脳神経血管病態研究施設 神経統御学部門)
- 麻奥 英毅(広島赤十字・原爆病院 検査部)
- 石原 得博(山口大学大学院医学系研究科 情報解析医学系学域病理形)
- 河野 道生(山口大学大学院医学系研究科 細胞シグナル解析学)
- 奥田 恭章(道後温泉病院リウマチセンター（内科）)
- 安東 由喜雄(熊本大学大学院医学薬学研究部 病態情報解析学)
- 中里 雅光(宮崎大学医学部内科学講座神経呼吸内分泌代謝学分野)
- 工藤 幸司(東北大学 先進医工学研究機構 高度情報通信分野)
- 水澤 英洋(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 脳神経病態学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
28,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書（概要版）
研究目的
アミロイドーシス各病型ごとの戦略、および全病型に共通する基盤的研究により、アミロイドーシスの疫学解明、治療プロトコール確立、新規診断治療法開発を行うことを目的とした。
研究方法
1) アミロイドーシスの疫学：臨床個人調査票を用いた調査を行った。
2) ALアミロイドーシス：メルファランによる寛解導入と自家末梢血幹細胞移植療法からなる新規治療プロトコールによる臨床試験を実施した。
3) AAアミロイドーシス： IL-6機能阻害療法を開発し多施設臨床試験を計画した。
4) FAP：肝移植治療の有効性や問題点を検討し、新規治療法開発を行った。
5) 透析アミロイドーシス：発症要因の解析、in vitro実験系、モデル動物の作製を行った。
6) 脳アミロイドーシス： Aβ沈着の分子病態解明、AD及びCAA診断治療法開発を行った。
7) アミロイドーシス共通の発症機構解明：アミロイド線維形成機構の解明、アミロイドイメージング開発を行った。
6) 脳アミロイドーシス： Aβアミロイド沈着の分子病態解明、AD診断治療法開発、CAA診断法開発を行った。
7) アミロイドーシス共通の発症機構解明：アミロイド線維形成機構の解明、アミロイドイメージング開発を行った。
2) ALアミロイドーシス：メルファランによる寛解導入と自家末梢血幹細胞移植療法からなる新規治療プロトコールによる臨床試験を実施した。
3) AAアミロイドーシス： IL-6機能阻害療法を開発し多施設臨床試験を計画した。
4) FAP：肝移植治療の有効性や問題点を検討し、新規治療法開発を行った。
5) 透析アミロイドーシス：発症要因の解析、in vitro実験系、モデル動物の作製を行った。
6) 脳アミロイドーシス： Aβ沈着の分子病態解明、AD及びCAA診断治療法開発を行った。
7) アミロイドーシス共通の発症機構解明：アミロイド線維形成機構の解明、アミロイドイメージング開発を行った。
6) 脳アミロイドーシス： Aβアミロイド沈着の分子病態解明、AD診断治療法開発、CAA診断法開発を行った。
7) アミロイドーシス共通の発症機構解明：アミロイド線維形成機構の解明、アミロイドイメージング開発を行った。
結果と考察
1) アミロイドーシスの疫学：わが国のおけるアミロイドーシスの疫学を明らかにした。
2) ALアミロイドーシス：新規治療プロトコールの安全性を確認した。さらに効率のよい幹細胞採取法を確立する。
3) AAアミロイドーシス：抗IL-6受容体抗体による臨床試験プロトコールを作成、全国多施設共同臨床試験体制を構築した。
4) FAP：TTR型遺伝性CAAにおける肝移植の有効性を初めて示した。ドミノ移植におけるFAP肝のレシーピエントが医原性のアミロイドニューロパチーを比較的短期間に発症した。
5) 透析アミロイドーシス：アミロイド形成促進にリゾリン脂質が関与することを示した。β2M高発現モデルマウス作製に成功した。
6) 脳アミロイドーシス： presenilin複合体の新規構成因子TMP21、NSAIDsの新たな抗アミロイド作用、モデルマウスにおける末梢Aβクリアランスの低下を明らかにした。
7) アミロイドーシス共通の発症機構解明：アミロイドーシス全病型のイメージングに利用しうるプローブ化合物BF-227の有用性を示した。
2) ALアミロイドーシス：新規治療プロトコールの安全性を確認した。さらに効率のよい幹細胞採取法を確立する。
3) AAアミロイドーシス：抗IL-6受容体抗体による臨床試験プロトコールを作成、全国多施設共同臨床試験体制を構築した。
4) FAP：TTR型遺伝性CAAにおける肝移植の有効性を初めて示した。ドミノ移植におけるFAP肝のレシーピエントが医原性のアミロイドニューロパチーを比較的短期間に発症した。
5) 透析アミロイドーシス：アミロイド形成促進にリゾリン脂質が関与することを示した。β2M高発現モデルマウス作製に成功した。
6) 脳アミロイドーシス： presenilin複合体の新規構成因子TMP21、NSAIDsの新たな抗アミロイド作用、モデルマウスにおける末梢Aβクリアランスの低下を明らかにした。
7) アミロイドーシス共通の発症機構解明：アミロイドーシス全病型のイメージングに利用しうるプローブ化合物BF-227の有用性を示した。
結論
種々のアミロイドーシスについて、疫学研究、治療プロトコール策定と臨床試験の実施、新規診断法・予防治療法開発研究に成果をあげた。
公開日・更新日
公開日
2007-04-23
更新日
-