関節リウマチの有効な治療法選択の為の定点観測と疫学データ収集体制の構築

文献情報

文献番号
200631022A
報告書区分
総括
研究課題名
関節リウマチの有効な治療法選択の為の定点観測と疫学データ収集体制の構築
課題番号
H18-免疫-プロ-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
山本 一彦(東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギーリウマチ学)
研究分担者(所属機関)
  • 宮坂 信之(東京医科歯科大学大学院膠原病・リウマチ内科)
  • 山中 寿(東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター)
  • 石黒 直樹(名古屋大学大学院運動・形態外科学講座整形外科学)
  • 竹内 勤(埼玉医科大学総合医療センター膠原病内科)
  • 當間 重人(国立病院機構相模原病院臨床研究センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患予防・治療研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
5,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本邦の関節リウマチ(RA)治療は、生物学的製剤導入の波を受け、大きく変貌を遂げつつある。しかし、RA診療症例数の多い各施設が独自のデータベースを有しているものの、全国規模のRA疫学データは存在しないのが実情である。従って、本邦のRA疫学データは急務であると考えられる。これらを解決するために、RAに関する疫学収集体制の構築を目指す。
研究方法
本年度は研究体制が出来た初年度であるので、班員による複数回の方向性の議論をした。以下の点が現時点でのコンセンサスである。
 本研究は、質問紙法によるCross-sectional studyである。既存のIORRA, iR-netなどのデータベースでは診療施設単位でのLongitudinalな症例の追跡が可能であるが、今回の研究においてはLongitudinalな追跡を必須としない代わりに、十分な症例数を全国施設において調査することによって、MassとしてのRA診療の移り変わりを観測することを重視した。質問事項として、年齢・性別・発症年齢などの基本的疫学データ、腫脹関節数・圧痛関節数・炎症反応などの疾患活動性に関するデータ、現在の治療および過去に受けた治療(内服薬ならびに施行された手術)に関するデータ、RAの関節外合併症に関するデータ、を各々収集することを目的として質問紙を作成した。調査の規模は、1施設200名以上のデータが出せる施設を全国から選択し、その際になるべく各県1施設は入れることを目標とする。大都市圏はこれに幾つかの施設を加える。対象施設としては、大規模病院(大学病院が中心)、中規模病院、個人病院などが含まれ、ランダムに選ぶより、賛同してくれる施設を優先することとした。全体で50施設を目標とする。よって、200×50=10,000症例規模のCross-sectional studyになる。収集したデータは母データへの遡行性を担保しない(データから患者個人を同定し得ない)ことによって個人情報の保護に努める。
 初回研究から数年の間隔を空けて2回・3回と同様の調査を施行することによって、RA診療の経時的移り変わりを観測する。調査間隔については今後の議論を要する。
結果と考察
上述のコンセンサスを得て、現在、平成19年度施行に向けた準備作業を進めている。
結論
平成19年度に第一回疫学データ収集を行う。

公開日・更新日

公開日
2007-07-13
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2010-09-08
更新日
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