麻疹・風疹(MR)混合ワクチンの接種効果・安全性・接種率に関する研究

文献情報

文献番号
200628034A
報告書区分
総括
研究課題名
麻疹・風疹(MR)混合ワクチンの接種効果・安全性・接種率に関する研究
課題番号
H18-新興-一般-005
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 達夫(国立成育医療センター)
研究分担者(所属機関)
  • 高山 直秀(東京都立駒込病院)
  • 庵原 俊昭(国立病院機構三重病院)
  • 岡田 賢司(国立病院機構福岡病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成20(2008)年度
研究費
20,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
麻しんワクチン及び風しんワクチンの接種既往者に対して第2期MR混合ワクチンを接種し、その安全性・有効性・接種率に関して検討する。又、いずれかの疾病既罹患者に対しての接種も試み、安全性・有効性を検討する。
研究方法
小学校入学前1年の者で既に麻しん、風しんワクチン接種既往者に対し第2期MR混合ワクチンを接種し、接種前及び接種後4週目の血清について麻しん、風しんの血清抗体をEIA-IgG法、HI法、中和抗体法にて測定する。又、健康調査表を接種時に配布し、接種後28日間の健康状況を調査する。
結果と考察
全例454症例について接種前後の血清を測定した。接種前の抗体陰性者は麻しんが39例、風しんが31例であったが接種後全例が陽転した。又、561例につき接種後の健康状況調査を行った結果、発熱が3.1%~10.3%、発疹出現は1.2%~7.7%、接種局所の反応が8.0%~18.6%にみられた。
以上の結果により、第2期接種としてのMR混合ワクチン接種は有効かつ安全であると考えられる。
結論
2006年6月20日より政省令が改正され、第2期にMR混合ワクチンが接種されるに至ったが、今回の研究ではこの接種が安全であり有効であると判断できる。既罹患者への接種、及び接種率を含め今後、当症例数を増し、更なる検討が必要と思われる。

公開日・更新日

公開日
2007-03-13
更新日
-