住民参画と保健福祉の協働による子育て機能の向上・普及・評価に関する研究

文献情報

文献番号
200620032A
報告書区分
総括
研究課題名
住民参画と保健福祉の協働による子育て機能の向上・普及・評価に関する研究
課題番号
H17-子ども-一般-013
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
前川 喜平(日本小児保健協会)
研究分担者(所属機関)
  • 東海林 文夫(葛飾保健所 )
  • 古荘  純一(青山学院大学文学部教育学科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 子ども家庭総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
7,840,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
健やか親子21の第1、3,4課題の3つの分担研究として、各課題の到達目標を達成するための複数の萌芽的研究をおこなった。即ち、実践活動を踏まえた1)保健福祉との連携、2)喫煙・飲酒防止及び子どもの事故防止の啓発、3)学校、心理、医療等の連携による子どもの精神問題のスクリーニングと支援システムの研究であり、健やか親子21到達目標を達成するために、地域における子育て機能の向上に地域で実現可能な方策を提起することを目的とする。
研究方法
1)周産期よりの虐待防止を含めた地域支援システムの構築、保育園におけるタッチケアの試み、小児科と小児歯科の保健検討委員会による指導内容の統一、支援者研修システムの体系化等を現場(地域)での実践を通して検討。
2)妊産婦と家族に対するタバコとアルコールについての健康教育、チャイルドシート意識調査の分析、発達が疑われる児への療育施設利用の問題を検討。
3)QOL尺度作信頼性と妥当性の研究と学校でのモデル的取り組み。
以上をそれぞれ検討した。
結果と考察
1)地域の実情にあわせた支援システムと支援者が必要である。
2)喫煙と飲酒の健康教育は理屈では判っていても行動変容が難しい、チャイルドシートについても非使用の要因を分析等の結果から、支援方法の検討が必要。
3)学童の心の問題、自尊感情の低下や生活習慣の乱れ、親の見方の乖離などいろいろのことが判明した。
健やか親子21、次世代育成など育児支援を含めた少子化対策が推進されてはいるものの、子どもの育つ環境のますますの悪化が懸念されている。これを解決するためには問題は複雑で、それぞれの課題の具体的取り組み方法を試行し、評価していくことが必要である。
結論
健やか親子21の各課題毎の研究であり、全体の統一的研究は難しい。各分担研究毎に、最終年度に向けて、焦点を絞って総括的研究を行う予定であり、各課題とも、具体的取り組みに向けて、なんらかの方法の提起をしていきたいと考える。

公開日・更新日

公開日
2008-03-25
更新日
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