文献情報
文献番号
200619063A
報告書区分
総括
研究課題名
高齢者施設における褥瘡ケアガイドラインの作成
研究課題名(英字)
-
課題番号
H18-長寿-一般-005
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
永野 みどり(千葉大学大学院看護学研究科)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
4,320,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、高齢者施設における褥瘡ケアの現状を把握し,その上で活用し易い標準的な褥瘡ア基準を作成することである。成果として、調査により、褥瘡対策の組織的な取り組み、褥瘡の発生予防、治療、ケアの内容、施設内教育、体圧分散寝具や車椅子用クッションなどの設備、人材などの内容が明確になり、ケア基準作成の課題を明らかにできる。
研究方法
1)特別養護老人ホームの褥瘡対策に関する実態調査
(1)訪問調査:高齢者施設の褥瘡予防対策の実態を明らかにするのを目的に、特別養護老人ホームを対象に訪問調査を実施した。
(2)大規模調査: 高齢者施設の褥瘡予防対策体制の実態を明らかにするのを目的に、特別養護老人ホームを対象に全国の5800施設を対象に大規模調査を実施した。
(3)ガイドラインの作成: 褥瘡ケアのスペシャリストと多方面の高齢者施設のケアのスペシャリストによるガイドライン作成作業班ならびに検討委員会を組織し、高齢者施設における褥瘡予防ケアのガイドライン案を検討する。
(1)訪問調査:高齢者施設の褥瘡予防対策の実態を明らかにするのを目的に、特別養護老人ホームを対象に訪問調査を実施した。
(2)大規模調査: 高齢者施設の褥瘡予防対策体制の実態を明らかにするのを目的に、特別養護老人ホームを対象に全国の5800施設を対象に大規模調査を実施した。
(3)ガイドラインの作成: 褥瘡ケアのスペシャリストと多方面の高齢者施設のケアのスペシャリストによるガイドライン作成作業班ならびに検討委員会を組織し、高齢者施設における褥瘡予防ケアのガイドライン案を検討する。
結果と考察
全国の特別養護老人ホーム5800施設を対象に、大規模調査を実施した。調査施設は、訪問調査員の承諾の得られた26施設の特別養護老人ホームである。褥瘡の保有者が、訪問調査で2%、大規模調査で3%であり、低い値であった。訪問調査では46%、大規模調査では47%が、褥瘡対策チームを設置していた。褥瘡ケアの指針は、訪問調査で65%、大規模調査で53%で整備していた。指針の内容として、考え方を示した簡易な指針が多く、手順などは少なかった。円座の使用は、3割近くの施設で常時使われいた。
褥瘡予防ケアガイドラインは、別紙(資料:褥瘡予防ケアガイドライン)のごとく作成した。褥瘡予防ケアガイドラインを指針とした具体的なケア方法を提示するケア基準書として、褥瘡予防ケアガイドを別紙(資料:褥瘡予防ケアガイドライン)のように作成した。
褥瘡予防ケアガイドラインは、別紙(資料:褥瘡予防ケアガイドライン)のごとく作成した。褥瘡予防ケアガイドラインを指針とした具体的なケア方法を提示するケア基準書として、褥瘡予防ケアガイドを別紙(資料:褥瘡予防ケアガイドライン)のように作成した。
結論
訪問調査ならびに大規模調査の結果を参考にし、高齢者施設のケアならびに褥瘡ケアなど多方面のスペシャリストによる検討を重ねて、高齢者施設における褥瘡予防対策体制ならびに褥瘡予防ケア基準を作成した。今後、実際に施設でこのガイドラインに則った褥瘡予防ケアを試みて、より実際のケアに効率よく好影響を与えるガイドラインになるよう、検討を継続することが課題である。
公開日・更新日
公開日
2007-04-30
更新日
-