開眼片脚起立運動訓練による大腿骨頚部骨密度の改善と維持の証明並びに筋力・バランス能の改善による転倒・骨折予防への介入調査

文献情報

文献番号
200619015A
報告書区分
総括
研究課題名
開眼片脚起立運動訓練による大腿骨頚部骨密度の改善と維持の証明並びに筋力・バランス能の改善による転倒・骨折予防への介入調査
課題番号
H17-長寿-一般-002
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
阪本 桂造(昭和大学医学部整形外科学教室)
研究分担者(所属機関)
  • 里宇 明元(慶応義塾大学医学部リハビリテーション医学)
  • 遠藤 直人(新潟大学教育研究院医歯学系整形外科)
  • 坂田 悍教(埼玉県立大学保健医療福祉学)
  • 原田  敦(国立長寿医療センター機能回復診療部整形外科)
  • 別府 諸兄(聖マリアンナ医科大学整形外科学教室)
  • 萩野  浩(鳥取大学リハビリテーション医学)
  • 北  潔(北  整形外科医院)
  • 酒井 昭典(産業以下大学整形外科学教室)
  • 山本 精三(東京都老人医療センター整形外科)
  • 津下 一代(愛知県健康づくり振興事業団あいち健康の森健康科学総合センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
21,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
究極の目的は、骨粗鬆症(易骨折)状態にある大腿骨近位部骨密度を自己努力(運動訓練)で改善させ、更にバランス能の改善で転倒を予防し、転倒の結果生じる大腿骨頚部骨折を防止する事である。開眼片足起立運動訓練(以下DF訓練)の有効性を検証する。
研究方法
健常者は両手を腰に当て開眼片足起立し各年齢層で181秒まで測定。DF訓練は1分間1日3回実施するが、健常者は両手を腰に当て運動器不安定者は何かにつかまっても良しとした。DF訓練の有効性を転倒・骨折予防の面より検証し、更にDF訓練とボール体操の有効性を大腿骨頸部骨密度の面から群間比較。
結果と考察
健常者は70歳頃から開眼片足起立時間の減少が著明。老健施設入所者のDF訓練で転倒予防に統計的有意差があったが、骨折予防には有意差がなかった。トリム運動実施者100名を2群にわけたDF訓練では、70歳以上で大腿骨近位部骨密度のみ増加が有意に認めた。地域住民のDF訓練で腰椎骨密度の増加が有意にあった。ボール体操では大腿骨頸部骨密度は改善しなかったが転倒予防には有意差があった。
結論
開眼片脚起立時間は元気老人の同定に簡便であり極めて有効な調査項目と考えられる。1分間の開眼片脚起立運動訓練は運動器不安定症を有する人達にこそ簡易に安全に実施可能な運動訓練であると確信する。

公開日・更新日

公開日
2007-06-08
更新日
-

文献情報

文献番号
200619015B
報告書区分
総合
研究課題名
開眼片脚起立運動訓練による大腿骨頚部骨密度の改善と維持の証明並びに筋力・バランス能の改善による転倒・骨折予防への介入調査
課題番号
H17-長寿-一般-002
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
阪本 桂造(昭和大学医学部整形外科学教室)
研究分担者(所属機関)
  • 里宇 明元(慶応義塾大学医学部リハビリテーション医学)
  • 遠藤 直人(新潟大学教育研究院医歯学系整形外科)
  • 坂田 悍教(埼玉県立大学保健医療福祉学)
  • 原田  敦(国立長寿医療センター機能回復診療部整形外科)
  • 別府 諸兄(聖マリアンナ医科大学整形外科学教室)
  • 山本 精三(東京都老人医療センター整形外科)
  • 萩野  浩(鳥取大学リハビリテーション医学)
  • 北  潔(北 整形外科医院)
  • 酒井 昭典(産業医科大学整形外科学教室)
  • 津下 一代(愛知県健康づくり振興事業団あいち健康の森健康科学総合センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 長寿科学総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
究極の目的は、骨粗鬆症(易骨折)状態にある大腿骨近位部骨密度を自己努力(運動訓練)で改善させ、更にバランス能の改善で転倒を予防し、転倒の結果生じる大腿骨頚部骨折を防止する事である。開眼片足起立運動訓練(以下DF訓練)の有効性を検証する。
研究方法
健常者は両手を腰に当て開眼片足起立し各年齢層で181秒まで測定。DF訓練は1分間1日3回実施するが、健常者は両手を腰に当て運動器不安定者は何かにつかまっても良しとした。DF訓練の有効性を転倒・骨折予防の面より検証し、更にDF訓練とボール体操の有効性を大腿骨頸部骨密度の面から群間比較。
結果と考察
健常者は70歳頃から開眼片足起立時間の減少が著明。老健施設入所者のDF訓練で転倒予防に統計的有意差があったが、骨折予防には有意差がなかった。トリム運動実施者100名を2群にわけたDF訓練では、70歳以上で大腿骨近位部骨密度のみ増加が有意に認めた。地域住民のDF訓練で腰椎骨密度の増加が有意にあった。ボール体操では大腿骨頸部骨密度は改善しなかったが転倒予防には有意差があった。
結論
開眼片脚起立時間は元気老人の同定に簡便であり極めて有効な調査項目と考えられる。1分間の開眼片脚起立運動訓練は運動器不安定症を有する人達にこそ簡易に安全に実施可能な運動訓練であると確信する。

公開日・更新日

公開日
2007-04-14
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

行政効果報告

文献番号
200619015C