重症冠動脈疾患に対する塩基性繊維芽細胞増殖因子の局所徐放投与および有径大網を併用した冠動脈再生療法に関する臨床研究

文献情報

文献番号
200615015A
報告書区分
総括
研究課題名
重症冠動脈疾患に対する塩基性繊維芽細胞増殖因子の局所徐放投与および有径大網を併用した冠動脈再生療法に関する臨床研究
課題番号
H18-トランス-一般-004
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
米田 正始(京都大学大学院医学研究科心臓血管外科)
研究分担者(所属機関)
  • 田畑 泰彦(京都大学再生医科学研究所 再生医療)
  • 木村 剛(京都大学大学院医学研究科 循環器内科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 基礎研究成果の臨床応用推進研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
13,122,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
従来の内科的外科的治療法では不十分であるび慢性進行冠動脈病変を有する重症冠動脈疾患に対し、bFGF等の血管新生増殖因子(Growth Factor)の局所的徐放と有径大網を併用した血管新生療法の有効性を検討する.
研究方法
京都大学倫理委員会にて承認を得た臨床試験にて、内科的外科的血行再建術では血流改善が見られない領域をもつ症例にICを行い、承諾を得られたものに対して施行.虚血領域にbFGFゼラチンハイドロゲルシートを貼付し、右胃大網動脈を含んだ大網を被覆.血流改善を評価.動物実験にて長期有効性および安全性を確認.
結果と考察
・研究結果
臨床:第1例目は虚血の改善と収縮能の改善を認め、造影検査にてバイオバイパスの形成を確認.第2例目は術後に有害事象発生.
実験:虚血心筋症モデルでMRIによる心機能の改善効果を認めた.長期成績評価のため大動物モデル作成中.動物種によるハイドロゲルの生体吸収性を評価で、ゼラチンハイドロゲルは同等のbFGF徐放性と生体吸収性を示した.
・考察
本研究では、心機能の有意な改善を認めたが、術後死亡にいたる有害事象が発生した.本研究と有害事象の因果関係は現在不明であり、安全性評価のため試験を停止している.
結論
bFGFの徐放を軸としたバイオバイパス・血管新生再生医学は臨床医学の発展性を秘めているが、更なる安全性の確立が必要である.

公開日・更新日

公開日
2007-10-03
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2007-10-31
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200615015C

成果

専門的・学術的観点からの成果
重症冠動脈病変による心筋虚血領域に対して、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)徐放化ゼラチンハイドロゲルシートおよび胃大網動脈を含む有茎大網を合わせて虚血部位被覆させたところ、虚血心筋と大網の間に生物学的微小血管交通(バイオバイパス)が形成され、血管造影および組織学的に確認された。これはbFGF徐放化ゼラチンハイドロゲルシートを応用は、バイパスの効率を向上させることが示唆された点で有意義であった。
臨床的観点からの成果
従来の方法で治療困難な重症冠動脈病変を有する2症例例に対し、バイオバイパスの臨床試験を施行し、1例目は血管造影・シンチグラフィー・MRIにてバイオバイパスによる心血流・心機能の改善を認めた.2例目では術後の有害事象が発生したため術後評価不可能であったが、有害事象の本研究と因果関係は現時点では不明である。バイオバイパスは重症冠動脈疾患に有望である可能性が示唆されたが、更なる検討が必要である.
ガイドライン等の開発
無し
その他行政的観点からの成果
無し
その他のインパクト
無し

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
2件
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2015-05-26
更新日
-