疾患関連たんぱく質解析研究

文献情報

文献番号
200613001A
報告書区分
総括
研究課題名
疾患関連たんぱく質解析研究
課題番号
H15-たんぱく-指定-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
山西 弘一(独立行政法人医薬基盤研究所)
研究分担者(所属機関)
  • 友池 仁暢(国立循環器病センター)
  • 寒川 賢治(国立循環器病センター)
  • 南野 直人(国立循環器病センター)
  • 高坂 新一(国立精神・神経センター神経研究所)
  • 鏑木 康志(国立国際医療センター)
  • 田上 昭人(国立成育医療センター)
  • 太田 壽城(国立長寿医療センター)
  • 佐古田 三郎(大阪大学大学院医学系研究科)
  • 高尾 敏文(大阪大学蛋白質研究所)
  • 今岡 真義(大阪府立成人病センター)
  • 金子 勲(ヒューマンサイエンス振興財団(創薬プロテオームファクトリー施設))
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 疾患関連たんぱく質解析研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
519,457,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
国民に有効で安全な新規医薬品を速やかに提供し、医療に貢献するという観点から、高血圧、糖尿病、がん、痴呆、自己免疫アレルギー性疾患等を対象として、その発症・治癒に関わるたんぱく質を解析することにより新薬開発に必要な疾患関連たんぱく質の同定とその機能解析、データベース化を行う基盤研究を産学連携により推進し、重要な新規創薬ターゲットを発見し、画期的な医薬品の研究開発に繋がるシーズを提供することを目的とする。
研究方法
国立高度医療センターなど研究協力機関から提供される各種ヒト試料を用い、cICAT法により解析試料を作成し、最新鋭の高性能質量分析装置により大規模かつ高速解析するとともに、バイオインフォマティクス手法を駆使した情報処理技術を用い、疾患関連たんぱく質の探索・同定および定量を行う。また、それらの結果に基づきデータベースを作成する。
結果と考察
各研究協力機関より提供された各種ヒト試料のうちの血清試料に関しては、cICAT法による血清高発現たんぱく質の解析を実施し、各血清たんぱく質の発現解析結果と数値化した臨床情報との網羅的な相関解析を行った。さらに、組織試料(胃がん・正常組織等)に関しては、cICAT法よる部位特異的に分取した組織のたんぱく質の解析法を構築し、それらの解析を開始した。また、各研究協力機関は、ヒト試料の提供とともに、ペプチドの単離および微量たんぱく質の解析等の基盤技術の確立、高感度で再現性の高いたんぱく質の機能解析や糖鎖の構造解析、血液以外の体液の解析などを進めている。
結論
これまでに創薬プロテオームファクトリー施設で得られたたんぱく質発現解析結果を各研究協力機関に開示し、臨床情報および変動するたんぱく質との相関性解析をすることにより、疾患関連たんぱく質の探索を行った。また、得られた各たんぱく質発現比および臨床情報の数値化を行い、疾患関連たんぱく質を探索する可能にするデータベース作成を進めた。

公開日・更新日

公開日
2007-05-24
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2007-10-31
更新日
-