文献情報
文献番号
200606001A
報告書区分
総括
研究課題名
戦略的アウトカム研究策定に関する研究
課題番号
H18-特別-指定-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
黒川 清(東京大学先端科学技術研究センター)
研究分担者(所属機関)
- 吉田 裕明((財)老年歯科医学総合研究所)
- 辻 一郎(東北大学大学院公衆衛生学)
- 福原 俊一(京都大学大学院医療疫学)
- 山田 信博(筑波大学大学院代謝内分泌学)
- 川上 浩司(京都大学大学院薬剤疫学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
15,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成17年度より厚生労働科学研究費補助金事業の新しい類型として開始された「戦略研究」は、政策目標の達成のために有効と考えられる介入方法の効果を検証することを目的とした大型の臨床研究である。本研究は、これまでの進捗状況を踏まえ、実際の戦略研究課題における実施上の問題点を明確化するとともに、適切な運用を支援するため、研究のモニタリング、評価項目等について検討する。
また、平成19年度戦略研究課題として厚生労働科学審議会科学技術部会で了承された「腎疾患対策のための戦略研究」、「感覚器戦略研究」のプロトコール骨子を策定し、提案する。
また、平成19年度戦略研究課題として厚生労働科学審議会科学技術部会で了承された「腎疾患対策のための戦略研究」、「感覚器戦略研究」のプロトコール骨子を策定し、提案する。
研究方法
戦略研究のモニタリング、評価項目については、平成17年度以降の戦略研究課題の関係者等からの意見聴取を行い、その結果をもとに本研究班内で議論重ねまとめた。
また、平成19年度戦略研究課題のプロトコール骨子の策定に当たって、各研究課題毎に我が国における罹患・死亡動向、国内外の先行研究における予防、診断、治療に関するエビデンスについて、第一線の臨床研究者及び関連団体等からの意見聴取を行い、プロトコール骨子案を検討する。
また、平成19年度戦略研究課題のプロトコール骨子の策定に当たって、各研究課題毎に我が国における罹患・死亡動向、国内外の先行研究における予防、診断、治療に関するエビデンスについて、第一線の臨床研究者及び関連団体等からの意見聴取を行い、プロトコール骨子案を検討する。
結果と考察
1.ヒアリングの結果、平成17年度以降に開始された戦略研究課題の4課題の進捗には、一部に当初の見込みより遅れがあるものがあったが、戦略研究課題の意義が確認され、解決すべき課題も明らかとなった。これに基づき、今後の戦略研究課題の実施において必要な修正等の提案を行った。
2.平成19年度の戦略研究課題として、「腎臓病重症化予防のための戦略研究」、「視覚障害の発生と重症化の予防を目指す戦略研究のあり方に関する研究」、「聴覚障害児の療育等により言語能力等の発達を確保する手法の研究」のプロトコール骨子案を提案した。
2.平成19年度の戦略研究課題として、「腎臓病重症化予防のための戦略研究」、「視覚障害の発生と重症化の予防を目指す戦略研究のあり方に関する研究」、「聴覚障害児の療育等により言語能力等の発達を確保する手法の研究」のプロトコール骨子案を提案した。
結論
戦略研究の推進には、研究計画書の精度、研究インフラ整備の充実が必須であることが明らかになった。また、モニタリング等を通して、第三者的に戦略研究を支援することは、我が国の臨床研究の質を向上させ、研究基盤を整備することに繋がることが期待された。
公開日・更新日
公開日
2007-04-17
更新日
-