科学研究費研究計画書の作成支援システムに関する研究

文献情報

文献番号
200602008A
報告書区分
総括
研究課題名
科学研究費研究計画書の作成支援システムに関する研究
課題番号
H18-統計-一般-003
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
土井 徹(国立保健医療科学院研究情報センター)
研究分担者(所属機関)
  • 山崎 力(東京大学大学院医学系研究科)
  • 山本 健二(国立国際医療センター数理生物研究所)
  • 梶尾 裕(国立国際医療センター内分泌代謝科)
  • 緒方 裕光(国立保健医療科学院研究情報センター)
  • 伊藤 弘人(国立精神・神経センター精神保健研究所)
  • 磯野 威(国立保健医療科学院研究情報センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 統計情報総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
2,800,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究では、「厚生労働省科学研究費補助金計画書(申請書)作成支援システム(以下.「申請システム)という)」における実施段階の問題点と平成20年度申請受付より稼働予定の内閣府(文部科学省)による「府省共通研究開発システム(以下、共通システム)という」の予想される問題点を検討する。
研究方法
申請システム」で実施した平成17、18年度の運用状況(利用数者数、対応記録など)の分析および厚生労働科学研究費補助金事業に関わる研究者の属性調査を行った。また、共通システムに関する要件定義、基本仕様、画面遷移などを基に申請システムとの比較検討を行った。さらに個人情報保護法の観点からの考察を行った。
結果と考察
「申請システム」は2事業を対象に実施し、問い合わせ件数は昨年の半数(45件→25件)となった。申請システムによる計画書作成者は108名(昨年137名)となっている。また、厚生労働科学研究費における研究者の所属機関調査を行った結果、共通システムで「その他」に分類される者は総数7,060名の3.0%(215名)となっていた。「府省共通研究開発システム」の特徴は「研究者ID」の統一、「機関認証」、申請から報告にいたる一元管理システムにある。「申請システム」においては事務負担の軽減を目的として経費等にかかる論理チェックなどを実装している。それぞれのシステムを比較した結果、共通システムにおいては申請システムで実現している大半の機能は実現していると思われるが、申請情報における論理チェック機能を実現していないことなどが判明した。
結論
共通システムで実現出来ていない「申請情報の論理チェック機能」の実現、事前・中間・事後・追跡評価などで必要となる情報の円滑な取得など、共通システムへ要望する必要があろう。

公開日・更新日

公開日
2007-04-23
更新日
-