医療分野IT化に対応した統計調査の在り方に関する研究

文献情報

文献番号
200602004A
報告書区分
総括
研究課題名
医療分野IT化に対応した統計調査の在り方に関する研究
課題番号
H18-統計-プロ-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
木村 通男(浜松医科大学医学部附属病院医療情報部)
研究分担者(所属機関)
  • 藤田 伸輔(千葉大学医学部附属病院地域連携部)
  • 小泉 俊三(佐賀大学医学部附属病院総合診療部)
  • 大江 和彦(東京大学大学院医学系研究科)
  • 溝口 理一郎(大阪大学産業科学研究所)
  • 清谷 哲朗(労働者健康福祉機構)
  • 宮本 正喜(兵庫医科大学)
  • 広井 良典(千葉大学法経学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 統計情報総合研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
4,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医療行政の立案・評価のためより精緻な統計データが求められ、医療分野におけるIT化の急速な進展とあいまって統計調査のIT化を検討すべきである。本研究ではIT化に際して考慮すべきことを中心にプロジェクト提案型研究事業として高度で専門的な意見集約を行うことが目的である。
研究方法
各テーマについてグループ討論を中心に研究を行った。
結果と考察
1.統計データ収集電子化の可能性(分担研究1)
2.統計情報改善についての検討 (分担研究2)
3.統計情報の改善、オントロジーの導入(分担研究3)
4.統計継続性についての検討(分担研究4)
5.地域医療連携に必要な統計情報(分担研究5)
6.国際統計情報に対する期待と改善への動き (分担研究6)
7.国際的な統計調査との比較(分担研究7)
プロジェクト型研究として現在抱える問題解決のため以上の研究テーマを提案し、その短所を示した。今後これらの研究が推進されることを切望する。
結論
社会情勢の変化、時代の要望に応じて統計調査も変化しなければならないが、変化に当たっては結果に示した項目への十分な配慮が必要である。

公開日・更新日

公開日
2007-04-25
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200602004C

成果

専門的・学術的観点からの成果
プロジェクト型研究として医療分野の統計をIT化する上で考慮すべき事項を明らかにし、平成19年度以降に行うべき研究の端緒を示した。すなわち①統計データ収集電子化の可能性、②統計情報改善についての検討、③統計情報の改善、オントロジーの導入、④統計継続性についての検討、⑤地域医療連携に必要な統計情報、⑥国際統計情報に対する期待と改善への動き、⑦国際的な統計調査との比較、の7分野を示した。
臨床的観点からの成果
地域医療連携の重要性が強調される一方、地域医療の崩壊もまた問題となっている。すなわち超高齢社会の到来を受けて地域の医療体制をより効率的に、より質が高くなるように改善しなければならない。本研究ではこのような観点から地域の医療統計を作成する上で診療科目分類の整理、地域医療機関の機能調査、地域医師の年齢分布調査を提案した。
ガイドライン等の開発
本研究ではEUROSTAT,OECDなどの国際統計と比較し、今後わが国の医療分野の統計が備えるべき事項についての考察を行った。またInternational Health Regulation2005についても注目し、統計分野からのアプローチを提言した。
その他行政的観点からの成果
医療分野の統計調査をIT化する際に考慮すべき点を、統計の継続性の観点、計測方法変更に伴う精度管理の観点、国際比較の観点から整理した。またオントロジーを情報整理ツールとしての有用性と教育ツールとしての有用性に着目して医療分野の統計情報の整理ツールとして提案した。このようなオントロジーの利用法は政府のさまざまな公開物に対しても行うべきである。
その他のインパクト
本研究の過程で得られた知己をもとに、医療の統計について関心が深いものを中心に勉強会を継続的に開催することとなった。勉強会を通じて底辺の底上げを行うことが重要であり、関心を持つ研究者の増大が期待される。

発表件数

原著論文(和文)
0件
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
0件
学会発表(国際学会等)
2件
WICC2006 WHO-FIC2006
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

公開日・更新日

公開日
2014-05-23
更新日
-