統計情報を用い保健医療福祉分野ごとに施策評価について具体的に応用可能な指標パッケージの開発に関する研究

文献情報

文献番号
200602001A
報告書区分
総括
研究課題名
統計情報を用い保健医療福祉分野ごとに施策評価について具体的に応用可能な指標パッケージの開発に関する研究
課題番号
H17-統計-一般-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
畑 栄一(国立保健医療科学院研修企画部)
研究分担者(所属機関)
  • 橋本修二(藤田保健衛生大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 統計情報総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
1,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 統計情報の高度利用の推進にあたって、重要な課題の一つとして対策評価への統計指標の利用が挙げられる。本研究では、こうした目標に対する周到な予備的検討を受け、これを行うにあたって必要な、重要な統計指標候補の選定及び地域保健関係者から見た重要性の把握、並びに選択された統計指標に対する年次推移、地域分布などの基礎的特性の把握という2つを研究目的として設定した。
研究方法
 本研究の二つの目的に対応し、2つの分担研究課題が設定された。
 第一の「保健医療統計のグループ別地域指標化に関する研究」においては、まず、分野ごとに、主要な保健医療福祉統計から重要な統計指標の候補を選定し、ついで、得られた統計指標の候補について地域保健関係者からみた重要性把握のため、地方自治体・保健所を対象とする郵送調査を実施することとした。
 第二の「保健医療統計の年次比較および地域特性比較に関する研究」においては、保健医療のいくつかの分野から重要な統計指標を選択して年次推移、地域分布などの基礎的特性を把握することとした。
結果と考察
 第一の分担課題においては、まず重要な統計指標の候補として8分野、141統計指標が選定され、ついで、地方自治体・保健所を対象とする郵送調査では、620の対象から回収された509回答(回収率82%)に基づき、統計指標に対する地域保健関係者の評価に拠った重要統計指標の選定評価が行われた。
 第二の分担課題においては、生活習慣病予防分野では基本健康診査の受診率などが、母子保健分野では人工妊娠中絶比などが、医療分野ではホームページの開設施設数などが対象とされ、年次推移と地域分布などの基礎的特性が検討された。

結論
 第一の分担課題においては、重要な統計指標の候補の選定を基盤として、地域保健関係者から見た重要性の評価が行われ、指標の絞込みが行われるとともに、有力な統計指標の選び出しが相対的に困難な分野はどこか、また各分野においては実態ないし対策実施状況の何れを表す統計指標へのニーズが高いかなどが明らかにされた。
 第二の分担課題においては、選定された各分野の各指標について、年次推移と地域分布についていくつかのアプローチが重ねられ、基礎的特性が把握されるとともに、年次比較、地域比較を行う上で注意すべきいくつかのポイントが明らかにされた。
 以上の研究成果は、対策評価への統計指標の利用にあたって、一定の意義を有するものと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2007-04-23
更新日
-

文献情報

文献番号
200602001B
報告書区分
総合
研究課題名
統計情報を用い保健医療福祉分野ごとに施策評価について具体的に応用可能な指標パッケージの開発に関する研究
課題番号
H17-統計-一般-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
畑 栄一(国立保健医療科学院研修企画部)
研究分担者(所属機関)
  • 橋本 修二(藤田保健衛生大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 統計情報総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
 統計情報の高度利用における重要な課題の1つに、対策評価への統計指標の利用がある。本研究では2年計画で検討を行ったが、この目標に対する周到な予備的検討の後、研究全体の目標として、第一に保健医療福祉分野における重要な統計指標を絞り込むこと、第二にこれら重要統計指標の基礎的特性を把握すること、の二つを設定した。
研究方法
 17年度では研究目的の具体化を完了し、それに沿った本格的検討への準備を中心とし、18年度にはこの検討結果に基づく本格的検討を実施した。
 具体的分担研究課題としては、二つの研究目的に対応する2つが設定された。
 第一の「保健医療統計のグループ別地域指標化に関する研究」では、まず、分野ごとに、主要な保健医療福祉統計から重要な統計指標の候補を選定し、ついで、地域保健関係者からみた重要性把握のため、地方自治体・保健所を対象とする郵送調査を実施することとした。
 第二の「保健医療統計の年次比較および地域特性比較に関する研究」では、保健医療のいくつかの分野から重要な統計指標を選択して年次推移、地域分布などの基礎的特性を把握することとした。
結果と考察
 第一の分担課題では、まず重要な統計指標の候補として8分野、141統計指標が選定され、ついで、地方自治体・保健所を対象とする郵送調査では、620の対象から509回答が回収され(回収率82%)、こうした評価に基づく重要統計指標の選定評価が行われた。
 第二の分担課題においては、生活習慣病予防分野では基本健康診査の受診率などが、母子保健分野では人工妊娠中絶比などが、医療分野ではホームページの開設施設数などが対象とされ、年次推移と地域分布などの基礎的特性が検討された。
結論
 第一の分担課題においては、重要な統計指標の候補の選定を基盤として、地域保健関係者から見た重要性の評価が行われ、指標の絞込みが行われるとともに、統計指標の選び出しが相対的に困難な分野はどこか、また分野別には、実態ないし対策実施状況の何れを表す統計指標へのニーズが高いかなどが明らかにされた。
 第二の分担課題においては、選定された各分野の各指標について、年次推移と地域分布についていくつかのアプローチが重ねられ、基礎的特性が把握されるとともに、年次比較、地域比較を行う上で注意すべきいくつかのポイントが明らかにされた。
 以上の研究成果は、対策評価への統計指標の利用にあたって、一定の意義を有するものと考えられる。

公開日・更新日

公開日
2007-04-23
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200602001C

成果

専門的・学術的観点からの成果
 第一に、選択された統計指標の候補に対する地域保健関係者による重要性の評価により、統計指標の選定とともに、統計指標の選定しにくい分野、また各分野における実態・対策実施状況の両指標への相対評価などが明らかにされた。
 第二に、選定された各分野の各指標について、年次推移と地域分布についていくつかのアプローチが重ねられ、基礎的特性が把握されるとともに、年次比較、地域比較を行う上で注意すべきいくつかのポイントが明らかにされた。
何れも、対策評価への統計指標の利用にあたり意義を有するものと考えられる。
臨床的観点からの成果
 本研究は、研究内容が臨床的なものでなく、特記事項はない。
ガイドライン等の開発
 本研究の研究内容は、ガイドライン等の開発と直接には関係せず、特記事項はない。
その他行政的観点からの成果
 地域保健医療福祉の取り組みの評価において、全国の地域保健関係者からみた個々の統計指標の重要性等に関して、研究成果の概要をパンフレットにまとめ、全国の都道府県・特別区・指定都市の健康福祉担当部局主管課と保健所に送付し、地域保健医療福祉行政の取り組みへの活用と支援の推進を図った。

その他のインパクト
 特記すべき事項はない。

発表件数

原著論文(和文)
1件
世古留美他(厚生の指標, 2008)
原著論文(英文等)
0件
その他論文(和文)
0件
その他論文(英文等)
0件
学会発表(国内学会)
3件
松田智大他(日本疫学会, 2006),世古留美他(日本公衆衛生学会, 2007),世古留美他(藤田学園医学会, 2007)
学会発表(国際学会等)
0件
その他成果(特許の出願)
0件
「出願」「取得」計0件
その他成果(特許の取得)
0件
その他成果(施策への反映)
0件
その他成果(普及・啓発活動)
0件

特許

主な原著論文20編(論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限る)

論文に厚生労働科学研究費の補助を受けたことが明記された論文に限ります。

原著論文1
世古留美,川戸美由紀,橋本修二,他
地域保健医療福祉の取り組みの評価に重要な統計指標
厚生の指標 , 55 (4) , 7-11  (2008)

公開日・更新日

公開日
2014-05-23
更新日
-