食品安全施策等に関する国際協調のあり方に関する研究

文献情報

文献番号
200636046A
報告書区分
総括
研究課題名
食品安全施策等に関する国際協調のあり方に関する研究
課題番号
H17-食品-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
玉木 武(社団法人日本食品衛生協会)
研究分担者(所属機関)
  • 関澤 純(徳島大学総合科学部)
  • 豊福 肇(国立医薬品食品衛生研究所安全情報部)
  • 里村 一成(京都大学医学部)
  • 松木 容彦(社団法人日本食品衛生協会 )
  • 今村 知明(東京大学医学部)
  • 津田 敏秀(岡山大学環境学研究科)
  • 城山 英明(東京大学法学政治学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
21,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
食品規格に関する科学的な情報収集と情報提供、国際的な規格基準や検査方法の整合性の確立が求められている。そこで食品安全の内外の動向をめぐる情報を収集・調査し、国際協調のあり方について検討し、わが国における食品安全の関係研究者によるコーデックス活動へ意見を発信することを目指し、国際水準との調和へ向けての問題点の整理や対処策等について検討する。
研究方法
FAO/WHOがまとめたEvaluation of CODEXを精査し、これまでの我が国のCodex活動の問題点、各国のCodexへの取り組み及びCodex規格の採用状況等を現地調査を含め整理する。
本研究は分担研究者が行った個別具体的な安全性確保に関する分担研究者が行った「個別研究」を横断的に主任研究者がとりまとめていく。
結果と考察
本研究に関し、主任研究者は各分担研究者と協力しながら、コーデックスにおける動向、
先進国での調査研究の実情について合わせて技術的、施策的な評価を行ってきた。
食品安全は生活の基盤としてきわめて重要である。一方、我が国はカロリーベースで60%近くの食糧を輸入に依存しており、国内はもとより輸入食品の安全性を確保することがきわめて重要である。国際的協調を基盤にしながら輸入食品の安全性を確保するために必要な方法としては、①消費者の健康を確保しつつ、公正な食品貿易の実施を促進することを目的としたコーデックス規格の活用、②輸出国の衛生管理技術の向上の促進、③輸出国において食品を媒介とした健康危機が発生した場合の情報の収集と日本の対応などが考えられる。
結論
本研究では①コーデックス規格策定に積極的に関与し、日本の消費者の健康に不利益が生じないようにすべく具体的施策提言を行うため国内の意見集約の現状と国際比較、②輸出食品の食品安全レベルの確保やコーデックス規格への対応が可能となるよう支援する方法の国際比較、③輸出国における食品を介しての健康危機への対応方法について調査し、今後日本がとるべき食品安全施策等に関する国際協調のあり方についての問題点を明らかにした。次年度においてそれら問題点に関する詳細な研究を進展させる。

公開日・更新日

公開日
2007-05-02
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2009-04-22
更新日
-