心血管疾患のハイリスク患者スクリーニングのための新たな診断システムの構築とその臨床応用(若手医師・協力者活用に要する研究)

文献情報

文献番号
200618024A
報告書区分
総括
研究課題名
心血管疾患のハイリスク患者スクリーニングのための新たな診断システムの構築とその臨床応用(若手医師・協力者活用に要する研究)
課題番号
H17-チーム(生活心筋)-若手-001
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
北 徹(京都大学大学院医学研究科循環器内科)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 臨床研究基盤整備推進研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
40,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
厚生労働省研究費を得て、心血管疾患のハイリスク病態であるメタボリックシドロームの病態解析を通じ、メタボリックシドロームの新たな診断基準を確立し、食事および運動療法の意義を明らかにするべく、前向き臨床研究を推進している。本研究では、研究を支援しつつ、その研究を通じて、臨床研究を支える若手医師および、研究協力者を育成することを目的とする。
研究方法
本研究班では、多施設共同で総計2,000例の症例を登録し、腹囲測定とともに、血清可溶型酸化LDL受容体LOX-1値や脂肪細胞分泌因子アディポネクチン値等を含め種々の因子を測定し、食事療法や運動療法によりそれらの指標がどのように改善するかを追跡する前向き研究を2006年夏よりスタートした。その準備、研究遂行を本実施チームが支援した。スタートにあたって、本臨床研究実施チームは、症例の無理のない登録法の考案、症例への分かりやすい説明法(パンフレット作成等を含む)、収集すべきデータの選定、データベースの構築等を通じて、それぞれの専門性、立場よりその策定に協力した。現在、京大病院にける患者登録に際しての説明、同意書の取得のClinical Research Cordinator(CRC)的な役割を果たしている。さらに、栄養士は、本スタディの一環である登録症例への栄養指導を行っている。そして、データベースへの打ち込み等を受け持ち、文字通り、本研究の実際面を推進している。その過程において、臨床研究の全体像を把握し、実務面でのするべきことや、登録性への協力要請の実際面にも精通してきた。また、実施チームは、本年度、現在進行中のいくつかの臨床研究の支援を行い、成果を上げ、そのデータを本メタボリックシンド
ローム研究の側面データとするとともに、臨床研究を行う上での改良点、見習うべき点を拾い上げ、本研究の成功に努力している。
結果と考察
本実施チームの貢献により、本研究は順調に進行している。さらに、この研究の実践を通して、実施チームのメンバーの成長は顕著であり、臨床研究者およびその支援者の養成と意味においては、一定以上の成果を収めていると考えている。
結論
本実施チームの形成により、研究は順調に進行し、さらに、実施チームのメンバーは臨床研究者として育った。

公開日・更新日

公開日
2007-09-13
更新日
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