文献情報
文献番号
200606025A
報告書区分
総括
研究課題名
生活習慣病予防における効果的な保健指導技術に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H18-特別-指定-020
研究年度
平成18(2006)年度
研究代表者(所属機関)
金川 克子(石川県立看護大学)
研究分担者(所属機関)
- 宮崎 美砂子(千葉大学 看護学部)
- 荒木田 美香子(大阪大学大学院 医学系研究科)
- 津下 一代(あいち健康の森健康科学総合センター)
- 錦戸 典子(東海大学 地域看護学・産業看護学)
- 鈴木 志保子(神奈川県立保健福祉大学 保健福祉学部)
- 平野 かよ子(国立保健医療科学院)
- 田村 須賀子(石川県立看護大学 看護学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生労働科学特別研究
研究開始年度
平成18(2006)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
4,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
平成20年度から生活習慣病予防のための健診・保健指導を医療保険者が実施することになり、この実現のためには、対象者の行動変容を促す保健指導を提供することが重要である。
しかしながら、保健指導の必要性の度合いにより、「情報提供」、「動機づけ支援」、「積極的支援」の3段階に階層化された保健指導を行う際の対象者の行動変容を促す保健指導技術が何であるか、保健指導にどのように適用するのかについては不明確である。
研究の目的は、保健指導を実施する者が一定のかつ質の高い保健指導が実施されるための効果的な保健指導技術を明らかにし、その適用の方法とマニュアル化も意図して研究することである。
しかしながら、保健指導の必要性の度合いにより、「情報提供」、「動機づけ支援」、「積極的支援」の3段階に階層化された保健指導を行う際の対象者の行動変容を促す保健指導技術が何であるか、保健指導にどのように適用するのかについては不明確である。
研究の目的は、保健指導を実施する者が一定のかつ質の高い保健指導が実施されるための効果的な保健指導技術を明らかにし、その適用の方法とマニュアル化も意図して研究することである。
研究方法
1)対象:動機づけ支援、積極的支援を実施し、行動の変容などの評価を得たことがあり、現在も生活習慣病予防のための保健指導を行い、同意が得られた保健師・管理栄養士20名程度と同意が得られた保健指導の対象者10名。
2)データ収集と整理・分析:保健指導場面の参加観察、研究対象者への半構成的インタビュー、補足的なデータの収集を行う。行動変容を促す保健指導として留意していることや課題、保健指導を受けた人には、行動変容に至った経緯や動機などのインタビュー内容とする。
データを逐語録に起こし、文章化し、保健指導の情報収集、判断、説明、保健指導対象者への自己決定への支援、学習教材の活用の技術などについて、データをコード化、カテゴリー化する。
2)データ収集と整理・分析:保健指導場面の参加観察、研究対象者への半構成的インタビュー、補足的なデータの収集を行う。行動変容を促す保健指導として留意していることや課題、保健指導を受けた人には、行動変容に至った経緯や動機などのインタビュー内容とする。
データを逐語録に起こし、文章化し、保健指導の情報収集、判断、説明、保健指導対象者への自己決定への支援、学習教材の活用の技術などについて、データをコード化、カテゴリー化する。
結果と考察
保健指導技術としては、①効果的な保健指導の準備②ラポール・信頼関係③アセスメント(情報収集・判断)④目標設定⑤終了⑥記録⑦個別指導評価の項目に沿いながら各々に該当する具体的な内容を抽出した。
これらの内容は、現時点では相当の効果を挙げている保健指導を実施している保健師・栄養士に概ね共通してみられるものであるが、さらに効果的な保健指導技術を発展させていくためには、分析に値する対象(集団)の掘り起こしや、介入研究等の実践的研究をすすめる対象(集団)を広げていくことが重要である。
これらの内容は、現時点では相当の効果を挙げている保健指導を実施している保健師・栄養士に概ね共通してみられるものであるが、さらに効果的な保健指導技術を発展させていくためには、分析に値する対象(集団)の掘り起こしや、介入研究等の実践的研究をすすめる対象(集団)を広げていくことが重要である。
結論
先駆的な保健指導を提供していると判断できた保健師・栄養士に面接を行い、その内容を録音し、逐語録におこしたものの質的分析より、生活習慣病予防の保健指導技術項目をまとめた。
保健指導は対人関係や個別性が高い面があるが、エビデンスをともなった効果的な保健指導技術の明らかにしていくことやそれに向けての研究開発は今後とも必要である。
保健指導は対人関係や個別性が高い面があるが、エビデンスをともなった効果的な保健指導技術の明らかにしていくことやそれに向けての研究開発は今後とも必要である。
公開日・更新日
公開日
2015-05-25
更新日
-