地域保健における健康診査の効率的なプロトコールに関する研究

文献情報

文献番号
200501192A
報告書区分
総括
研究課題名
地域保健における健康診査の効率的なプロトコールに関する研究
課題番号
H17-健康-009
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
水嶋 春朔(国立保健医療科学院人材育成部)
研究分担者(所属機関)
  • 林 謙治(国立保健医療科学院人材育成部 )
  • 中山 健夫(京都大学大学院)
  • 横山 徹爾(国立保健医療科学院人材育成部 )
  • 大重 賢治(横浜市立大学)
  • 杉森 裕樹(聖マリアンナ医科大学)
  • 一戸 貞人(千葉県衛生研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 健康科学総合研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
29,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
各ライフステージに応じた健康課題、生活習慣の課題の抽出・検証を踏まえ、健康診査の効果的・効率的な実施のため、健康診査項目や実施頻度などに関するエビデンスの構築をすすめ、地域保健における健康診査の効率的なプロトコールに関して包括的な研究をすすめる。
研究方法
モデル地域における前向きコホート研究は、モデル地域において実施したベースライン調査から健診の有効性に関する仮説を形成し、追跡評価する。健康診査プロトコールの有効性の検証、実施システムの有効性の検討、保健指導との効果的な連携などに関する情報を収集し、DB化を進める。地域職域連携の実施方法の検討では、地域職域連携のモデル例、課題などについて情報収集、検討を行う。また、総括的に健診プロトコール・システムの再構築のための枠組みを検討する。
結果と考察
健康対策指標検討研究班を関連WGとして組織し、メタボリックシンドロームとしての生活習慣病の効果的な対策の推進を図るため、都道府県レベルにおいて健康増進計画等の生活習慣病対策の策定に有用な算出可能な指標を提示し、国、都道府県の施策の立案、現状の分析、進捗状況の管理等に活用できるようにすることを目的とした検討を行った。中間報告(8月)をまとめ、都道府県版健康栄養調査ガイドラインの策定と同時並行で研究を進めるため、都道府県が必ず把握し公表すべき指標の概要を整理した。
また、メタボリックシンドロームの概念を導入した場合の健診項目と結果、生活習慣との関係を検討し、モデル地域における前向きコホート研究、健康診査プロトコールの有効性の検証、実施システムの有効性の検討、それらの関連情報収集および蓄積、地域職域連携の実施方法の検討等を実施した。
メタボリックシンドロームとしての生活習慣病の効果的な対策の推進を図るため、千葉県鴨川市住民10,130人を対象としたコホート研究のベースライン調査の解析の結果、腹囲が大きくなると関連するリスクファクターが増加することが示された。
結論
各ライフステージに応じた健康課題、生活習慣の課題の抽出・検証を踏まえ、健康診査の効果的・効率的な実施のため、健康診査項目実施頻度などに関するエビデンスの構築をすすめ、地域保健における健康診査の効率的なプロトコールについて有益な検討をすることができた。

公開日・更新日

公開日
2006-04-18
更新日
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