文献情報
文献番号
200501081A
報告書区分
総括
研究課題名
リスク要因に基づいた医薬品・医療機器の製造工程に対する監査手法の開発・検証に関する研究
課題番号
H16-医薬-061
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
青柳 伸男(国立医薬品食品衛生研究所薬品部)
研究分担者(所属機関)
- 檜山 行雄(国立医薬品食品衛生研究所薬品部 )
- 鳥井 賢治(日本医療機器産業連合会企画部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
8,300,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
本研究の目的は、医薬品及び医療機器の製造技術や品目の多様化、製造のグローバル化、薬事法改正に対応すべく、合理的なGMP/QMS監査手法を構築することにある。本年度は,医薬品に関しては、前年度までの研究成果に基づき、GMPシステム査察制度適用、システム群分類、構成各システムの定義と査察に関わるチェックリストの提案を主研究目的とした。医療機器に関しては,全調査権者に対して共通的な調査手法を明確化し、被査察者の理解を促がし,公平・公正で効率的な調査が行えるQMS調査ガイダンスの提案を目的とした。
研究方法
医薬品に関しては、システム査察制度のシステム群分類、各システムの定義、査察チェックリストについて検討した。医療機器に関しては、QMS調査の具体的運用のための国際規格等にも整合したQMS調査ガイダンスの作成を行った。他の調査権者の調査結果の活用についても検討した。
結果と考察
医薬品のGMPシステム査察に関し、構成するサブシステムの定義を行うと共に、管理監督、試験検査等、4つのサブシステムについては、全製造所への適用対象とすることとした。また、各サブシステムについて、査察対象構成要素を中項目、査察事項を小項目としたチェックリスト案を作成した。システム査察は、管理監督システムの導入を促進し、GMP適合性調査の効率化をもたらすものであり、有効に活用すべきであろう。医療機器に関しては、QMS調査の法的要求事項、調査範囲、定期調査、立入検査等のあり方、QMS調査において考慮すべき事項、サブシステムのあり方、調査資料、手順等について明確化し、他の調査権者等の調査結果の活用を提案したQMS調査ガイダンス案を作成した。本ガイダンスは、調査の標準化、公平・公正で効率的なQMS調査を可能とする。
結論
医薬品のGMP査察に関しては、サブシステムを再分類し、GMP査察対象を提案すると共に、調査用チェックリスト作成し、その活用を提案した。これにより、査察側・被査察側とも必要な改善内容を共有でき、効率的にGMP査察を進めることが出来ると考える。医療機器に関しては、QMS調査ガイダンスを作成した。本ガイダンスは調査権者及び業界が相互理解し、高品質の製品の製造・供給を恒常的に実行するための有用なツールになるものと考える。
公開日・更新日
公開日
2017-05-30
更新日
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