畜水産食品の微生物等の試験方法に関する研究

文献情報

文献番号
200501056A
報告書区分
総括
研究課題名
畜水産食品の微生物等の試験方法に関する研究
課題番号
H17-食品-009
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
宮原 美知子(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)
研究分担者(所属機関)
  • 高鳥 浩介(国立医薬品食品衛生研究所 衛生微生物部)
  • 五十君 靜信(国立医薬品食品衛生研究所 食品衛生管理部)
  • 荒川 英二(国立感染症研究所 細菌第一部)
  • 清水 晃(神戸大学 農学部 )
  • 甲斐 明美(東京都健康安全研究センター )
  • 塚本 定三(大阪府立公衆衛生研究所 感染症部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 食品の安心・安全確保推進研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
21,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
国内における細菌検査は、厚労省等からの通知文書と“食品衛生検査指針”を参考に行われているが、長期にわたり見直されることなくそのまま用いられている検査法が多い。そのため、国外の標準法のような規格化されたプロトコールに従った検査が、国内では行われていない現状がある。この是正を計るため、20名からなる標準法検討委員会を組織し(第4回目より、22名)、現在、食品微生物検査法の問題点を整理し、今後どの様な方針で検査法を作成したら良いのかについて討議により検討を行う。また、その話し合いの合意に基づき、科学的裏付けと多くの合意の得られる検査法設定をサルモネラ、腸炎ビブリオと黄色ブドウ球菌について検討し、三菌種の食品からの検査法の改変を行うことを目的としている。
研究方法
三菌種についての食品からの標準検査法を目指して、各菌種毎の作業部会を設置した。各作業部会において、現在使われている内外の方法について情報を収集し、比較検討を行う。その検討において明らかになった問題点に関して、実験において検討も加え、現在の状況に適合した検査法を提案する。
結果と考察
 サルモネラの検査法については作業部会原案が「標準検査法検討委員会」に提示され、討議が行われ、作業部会案としてまとまってきた。近い内に検査法案として国立医薬品食品衛生研究所のホームページに公開予定である。腸炎ビブリオについては2001年6月に食品衛生法施行規則に検査法が載せられており、比較的新しい検査法であるが、その問題点について討議を行い、今後より充実した検査法としていくための検討を行うこととなった。生鮮食品に対応した検査法の必要性の声が現場から多く集まっている。黄色ブドウ球菌に関して、現在の検査法が国内のみ適用される検査法であることから、現在世界的に見て、妥当である検査法へまた、現在の検査法を維持する場合には、その理論的根拠について検討することとなった。
結論
 標準検査法に対する考え方を委員会組織で討議し、結論を出し、国立医薬品食品衛生研究所のホームページ上で公開した。今後、その方針に沿って三菌種の食品からの検査法を提言する予定である。

公開日・更新日

公開日
2006-10-10
更新日
-