急性胆道炎の診療ガイドラインの作成、普及に関する研究

文献情報

文献番号
200501265A
報告書区分
総括
研究課題名
急性胆道炎の診療ガイドラインの作成、普及に関する研究
課題番号
H15-医療-030
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
高田 忠敬(帝京大学医学部外科)
研究分担者(所属機関)
  • 吉田 雅博(帝京大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
9,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
急性胆道炎は年間約10万人が発症する罹患率の高い疾患であり、壊死性胆嚢炎、急性化膿性胆管炎の死亡率は今もって10-40%とされている。しかも、急性期の対処の良否によって救命が可能である一方、死に至ることも少なくない。近年、最先端の治療手技が開発されてきたが、一方、緊急手術が選択される症例も存在し、依然、種々の診断、治療手技において、それらの適応は議論の分かれるところであり、施設によりその診療内容が大きく異なっているのが現状である。このような状況にもかかわらず、現在まで急性胆道炎の診療ガイドラインは世界的にも存在しない。
このような背景を受け、エビデンスに基づいた急性胆道炎に対するガイドラインを作成し、広める事を目標とする。
研究方法
1.ガイドライン作成:昨年度までに、EBMの手法に則り文献をシステマティクに検索、各文献のレベルを決定し、ドラフト版を作成した。さらに本年は国内の専門学会(日本腹部救急医学会、日本肝胆膵外科学会、日本胆道学会)のシンポジウム、公開討論会で広く評価を受け、診療行為の推奨度を表記した。さらに一般臨床医の評価も集め、より実際の臨床に即したものとすることを目標とした。
2.適正な普及:今回作成された急性胆道炎診療ガイドラインを書籍として刊行するとともに、要約版を「ダイジェスト版」として出版する。さらに電子化し、インターネット情報として配信する。
3.国際版ガイドライン作成:国際的な視野に立ったガイドラインを作成し、国際コンセンサス会議(2006年4月、東京)により国際的に練り上げられた国際版のガイドラインを作成する。
結果と考察
1.科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドラインを作成出版した。
2.科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン「ダイジェスト版」を作成出版した。3.日本医療機能評価機構 医療情報サービスセンター(Minds)のホームページに掲載した。
4.国際版ガイドライン「Tokyo Guidelines for management of Acute cholangitis and cholecystitis」の作成作業を行なった。
結論
急性胆道炎診療ガイドラインを作成、整備し、書籍およびダイジェスト版、電子情報として配信することで、より効果的な治療が普及し、急性胆道炎の死亡率改善と医療費の削減につながるものと期待される。

公開日・更新日

公開日
2006-04-18
更新日
-

文献情報

文献番号
200501265B
報告書区分
総合
研究課題名
急性胆道炎の診療ガイドラインの作成、普及に関する研究
課題番号
H15-医療-030
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
高田 忠敬(帝京大学医学部外科)
研究分担者(所属機関)
  • 真弓 俊彦(名古屋大学医学部)
  • 福井 次矢(聖路加国際病院)
  • 二村 雄次(名古屋大学医学部)
  • 平田 公一(札幌医科大学医学部)
  • 吉田 雅博(帝京大学医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
エビデンスに基づいた急性胆道炎に対するガイドラインを作成し、広める事を目標とする。
急性胆道炎は年間約10万人が発症する罹患率の高い疾患であり、壊死性胆嚢炎、急性化膿性胆管炎の死亡率は今もって10-40%とされている。しかも、急性期の対処の良否によって救命が可能である一方、死に至ることも少なくない。近年、最先端の治療手技が開発されてきたが、一方、緊急手術が選択される症例も存在し、依然、種々の診断、治療手技において、それらの適応は議論の分かれるところであり、施設によりその診療内容が大きく異なっているのが現状である。このような状況にもかかわらず、現在まで急性胆道炎の診療ガイドラインは世界的にも存在しない。
研究方法
1.ガイドライン作成:EBMの手法に則り作成した。文献をシステマティクに検索し、各文献のレベルや診療行為の推奨度を表記した。また、日本腹部救急医学会、日本肝胆膵外科学会、日本胆道学会が協力し、さらに一般臨床医の評価も集め、より実際の臨床に即したものとすることを目標とした。
2.データベース化:今回作成された急性胆道炎診療ガイドラインを電子情報として配信する。
3.国際版ガイドライン作成:国際的な視野に立ったガイドラインを作成し、国際コンセンサス会議(2006年4月、東京)により国際的に練り上げられた国際版のガイドラインを作成する。
結果と考察
1.科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドラインを作成出版した。
2.科学的根拠に基づく急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン「ダイジェスト版」を作成出版した。3.日本医療機能評価機構 医療情報サービスセンター(Minds)のホームページに掲載した。
4.国際版ガイドライン「Tokyo Guidelines for management of Acute cholangitis and cholecystitis」の作成作業を行なった。
結論
急性胆道炎診療ガイドラインを作成、整備し、書籍およびダイジェスト版、電子情報として配信することで、より効果的な治療が普及し、急性胆道炎の死亡率改善につながるものと期待される。
さらに医療の標準化、効率化により医療費の削減が期待できる。

公開日・更新日

公開日
2006-04-18
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200501265C