OSCEトライアルの実施等国家試験の改善にかかる研究

文献情報

文献番号
200501252A
報告書区分
総括
研究課題名
OSCEトライアルの実施等国家試験の改善にかかる研究
課題番号
H15-医療-017
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
相川 直樹(慶應義塾大学医学部救急医学)
研究分担者(所属機関)
  • 畑尾 正彦(日本赤十字武蔵野短期大学成人看護学)
  • 伴 信太郎(名古屋大学医学部付属病院総合診療医学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
3,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医師国家試験(国試)は定期的に改善されているが、「医師国家試験改善検討委員会報告書」で臨床実技試験(OSCE)の客観的評価手法の確立、禁忌肢のあり方等の検討課題が指摘された。これらを総合的に検討し国試の更なる改善に資する。
「禁忌肢出題基準の作成等国家試験の改善にかかる研究」では、禁忌肢に関する意見、受験者への対応、医師の資質に乏しい学生の指導、国試受験回数制限に関する意見等を調査し国試改善に資する。
「国家試験OSCEトライアルの実施に係る研究」では「医師国家試験OSCEの指針」をもとに国試レベルOSCEトライアルを実施、同指針の検証を通じてOSCEの客観的評価手法の確立とOSCEの普及啓発を図る。「諸外国におけるOSCEの実施状況調査にかかる研究」では、米国のUSMLEのstep 2 Clinical Skills について調査、我が国の国試の改善に資する情報を収集する。
研究方法
全国の医育機関を対象とし、①国試対応、②禁忌肢、③国試受験回数の制限の項目からなる調査を施行。OSCEについては、2医大のAdvanced OSCEを支援、スキルスラボ・OSCE実施専用施設に関する全国アンケート調査、公開シンポジウム「国家試験OSCEトライアルの今までの成果」を開催、「国家試験OSCEの必要性と実施可能性」を検討。外国の医師試験調査では、NBMEを現地訪問しスタッフとの面談・会議で資料収集を行った。
結果と考察
禁忌肢について「少ない出題数で合否決定する不公平感」、「学生の過度の不安」、「独立合否基準でなく、禁忌肢選択数を減点とする」等の意見あり、考察を加えた。OSCE支援やアンケート調査、公開シンポジウム等で国試でOSCE実施に必要な諸情報を得るとともに、OSCE普及啓発が進んだ。将来の国試OSCE実施への参考として、USMLE step 2のClinical Skillsの情報が得られた。研究結果と考察の詳細は「研究報告書」に示した。
結論
禁忌肢について、医育機関における国試への対応や、禁忌肢に関する意見・情報を収集できた。OSCE普及啓発については8項目にわたる活動の結果、OSCEの普及が全国的に進んだものと評価された。NBME現地調査により、日本の国試にほぼ相当するUSMLEのstep 2のClinical Skillsの実施・運営状況について詳細な情報を入手できた。

公開日・更新日

公開日
2006-04-27
更新日
-

文献情報

文献番号
200501252B
報告書区分
総合
研究課題名
OSCEトライアルの実施等国家試験の改善にかかる研究
課題番号
H15-医療-017
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
相川 直樹(慶應義塾大学医学部救急医学)
研究分担者(所属機関)
  • 畑尾 正彦(日本赤十字武蔵野短期大学成人看護学)
  • 伴 信太郎(名古屋大学医学部付属病院総合診療医学)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
医師国家試験(国試)は定期的に改善されているが、「医師国家試験改善検討委員会報告書」で臨床実技試験(OSCE)の客観的評価手法の確立、禁忌肢のあり方等の検討課題が指摘された。これらを総合的に検討し国試の更なる改善に資する。
「禁忌肢出題基準の作成等国家試験の改善にかかる研究」では、禁忌肢に関する意見、受験者への対応、医師の資質に乏しい学生の指導、国試受験回数制限に関する意見等を調査し国試改善に資する。
「国家試験OSCEトライアルの実施に係る研究」では「医師国家試験OSCEの指針」をもとに国試レベルOSCEトライアルを実施、同指針の検証を通じてOSCEの客観的評価手法の確立とOSCEの普及啓発を図る。「カナダ等諸外国におけるOSCEの実施状況調査にかかる研究」では、欧米のOSCE等を調査、我が国の国試の改善に資する情報を収集する。
研究方法
全国の医育機関を対象とし、①国試対応、②禁忌肢、③国試受験回数の制限の項目からなる調査を施行。OSCEについては、諸大学でのOSCE支援、OSCEに関する公開シンポジウム開催、全国アンケート調査等で国家試験OSCEの必要性と実施可能性等の情報を収集した。欧米のOSCE等の調査は、カナダ、オランダ、米国の諸施設を現地訪問し情報収集した。
結果と考察
禁忌肢について「少ない出題数で合否決定する不公平感」、「学生の過度の不安」、「独立合否基準でなく、禁忌肢選択数を減点とする」等の意見あり、考察を加えた。OSCE支援やアンケート調査、公開シンポジウム等で、OSCEの客観的評価手法の確立が図られ、国試でOSCEを実施する場合に必要な諸情報を得るとともに、OSCE普及啓発が進んだ。将来の国試でのOSCE実施への参考となるカナダのMCCQE Part II、米国USMLE step 2のClinical Skillsや、オランダの状況等の情報が得られた。
結論
禁忌肢について、医育機関における国試への対応や、禁忌肢に関する意見・情報、医師の資質に乏しい学生の指導の現状に関する情報を収集できた。OSCEの客観的評価手法に関する情報が得られOSCEの普及が全国的に進んだ。欧米の臨床実技試験の実施・運営状況について詳細な情報を入手できた。

公開日・更新日

公開日
2006-04-27
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200501252C