医療関係職種の資質の向上(特に医師の卒後臨床研修及び国家試験の質の向上)に関する研究

文献情報

文献番号
200501250A
報告書区分
総括
研究課題名
医療関係職種の資質の向上(特に医師の卒後臨床研修及び国家試験の質の向上)に関する研究
課題番号
H15-医療-015
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
林 謙治(国立保健医療科学院)
研究分担者(所属機関)
  • 曽根 智史(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部)
  • 岡本 悦司(国立保健医療科学院 経営科学部)
  • 川南 勝彦(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部)
  • 熊川 寿郎(国立保健医療科学院 経営科学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
3,500,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、旧臨床研修制度下における技術知識の達成目標と修得状況調査、卒後臨床研修の指導、教育、および評価の体制について総合した調査を行い、研修医に対する支援に関する教材開発・臨床研修プログラム等について、新臨床研修制度における具体的なモデルの提言につなげる調査検討を行うものである。
研究方法
(1)臨床研修修了者に対する到達目標達成度に関する調査
平成14年度研究に修正・改訂された調査票に示されていた卒後臨床研修の指導、教育、および評価の体制についての調査、卒後研修における技術知識の達成目標と修得状況調査に関する調査票を修正し改訂を行い、平成16年2月末時点での臨床研修指定病院763施設(大学付属病院123施設)に卒後研修における技術知識の達成目標と修得状況調査票を郵送し基本的な集計を行った。
(2)研修医に対する保険診療講習を支援する遠隔教育教材の開発に関する研究。
医学教育分野では,様々なマルチメディア教材がすでに作られているが,保険診療のための教材はきわめて乏しいため以下の方法をとった。 1)保険医の指導,レセプト審査担当者からのヒアリング、2)保険診療のルールと知識を説明する教材作成、3) マルチメディア化して遠隔教育システム上で公開。
結果と考察
(1)本研究では、卒後研修における技術知識の達成目標と修得状況調査、卒後臨床研修の指導、教育、および評価の体制についての調査を総合した調査を行い、1)小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療分野における到達目標の到達レベルが低いこと、死体検案、CPCレポートといった基本的医療記録を報告する場面がないこと。2)研修医の評価を実施していないところが約20%、研修医記録まで実施しているところが大学病院で多いが、約20%しか実施されていない。指導に関しては、特に抗生物質の選択・使用法、入退院の時期の決定について、消極的な指導が60-80%を占めている現実が新たに明らかとなった。
(2)研修医を対象にした保険診療講習を支援する遠隔教育教材を作成し、実際に運用できるレベルのシステムを構築したことにより、具体的なモデルを提示することができた。
結論
本研究成果である、研修医の到達度に関する調査は将来の研修医評価に関する基礎資料を提供するものであるし、研修医に対する支援に関する教材開発・臨床研修プログラム等に関しては、研修医を対象にした保険診療講習を支援する遠隔教育教材を作成し、実際に運用できるレベルのシステムを構築したことにより、具体的なモデルを提示することができた。

公開日・更新日

公開日
2006-04-27
更新日
-

文献情報

文献番号
200501250B
報告書区分
総合
研究課題名
医療関係職種の資質の向上(特に医師の卒後臨床研修及び国家試験の質の向上)に関する研究
課題番号
H15-医療-015
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
林 謙治(国立保健医療科学院)
研究分担者(所属機関)
  • 曽根 智史(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部)
  • 川南 勝彦(国立保健医療科学院 公衆衛生政策部)
  • 岡本 悦司(国立保健医療科学院 経営科学部)
  • 熊川 寿郎(国立保健医療科学院 経営科学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医療技術評価総合研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
本研究は、試験的に全国規模で指導医ワークショップ研修を開催し、わが国の平成16年度卒後臨床研修の必修化に向けての臨床指導医研修プログラム構築の基礎資料を得る。また、旧臨床研修制度下における技術知識の達成目標と修得状況調査、卒後臨床研修の指導、教育、および評価の体制についての総合した調査を行い、研修医に対する支援に関する教材開発・臨床研修プログラム等について、新臨床研修制度における具体的なモデルの提言につなげる調査検討を行うものである。
研究方法
(1) プライマリケア指導医を養成する講習会のモデルカリキュラムと標準テキスト。(2) 臨床研修修了者に対する到達目標達成度に関する調査。(3)臨床研修プログラムの二次医療圏における実施状況調査。(4) 研修医に対する保険診療講習を支援する遠隔教育教材の開発に関する研究。
結果と考察
(1)指導医講習会を、試験的に全国規模で指導医ワークショップ研修を開催し、問題点を改良した講習会カリキュラムと標準テキスト及び改良した講習会カリキュラムと標準テキスト(地域保健医療分野)を提示することができた。(2)小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療分野における到達目標の到達レベルが低いこと、死体検案、CPCレポートといった基本的医療記録を報告する場面がないこと。研修医の評価を実施していないところが約20%、研修医記録まで実施しているところが大学病院で多いが、約20%しか実施されていない。指導に関しては、特に抗生物質の選択・使用法、入退院の時期の決定について、消極的な指導が60-80%を占めている現実が新たに明らかとなった。(3)研修医を対象にした保険診療講習を支援する遠隔教育教材を作成し、実際に運用できるレベルのシステムを構築したことにより、具体的なモデルを提示することができた。
結論
本研究成果として、指導医講習会を、試験的に全国規模で指導医ワークショップ研修を開催し、問題点を改良した講習会カリキュラムと標準テキスト及び改良した講習会カリキュラムと標準テキスト(地域保健医療分野)を提示することができた。さらに、本研究成果である、研修医の到達度に関する調査は将来の研修医評価に関する基礎資料を提供するものであるし、研修医に対する支援に関する教材開発・臨床研修プログラム等に関しては、研修医を対象にした保険診療講習を支援する遠隔教育教材を作成し、実際に運用できるレベルのシステムを構築したことにより、具体的なモデルを提示することができた。

公開日・更新日

公開日
2006-04-27
更新日
-

行政効果報告

文献番号
200501250C