新しい粘膜アジュバントおよび粘膜ワクチンの開発に関する研究

文献情報

文献番号
200500955A
報告書区分
総括
研究課題名
新しい粘膜アジュバントおよび粘膜ワクチンの開発に関する研究
課題番号
H16-創薬-057
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
長谷川 秀樹(国立感染症研究所 感染病理部)
研究分担者(所属機関)
  • 駒瀬勝啓(社団法人北里研究所・生物製剤研究所・開発研究部門)
  • 東 雍(財団法人阪大微生物病研究会・観音寺研究所)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 創薬等ヒューマンサイエンス総合研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
7,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
安全で防御効果の高いインフルエンザワクチンの開発を目指しヒトで使用可能な粘膜アジュバントの開発を目的とする。
研究方法
マウスのインフルエンザモデルを用い各種新規アジュバントをインフルエンザワクチンと共に経鼻接種し粘膜免疫応答、全身免疫応答、ウイルス感染防御能、について免疫学的、病理学的に検索するした。新しいアジュバントとして合成二本鎖RNA(polyI:C),ダブルmCT、を用いワクチンにはA/PR8,HAスプリットワクチンもしくはH5N1不活化ウイルス全粒子ワクチンを用いた。ワクチン接種後のNALT,頸部リンパ節におけるインターフェロン、Toll-like receptorの発現を定量的RT-PCR法を用いて調べた。
結果と考察
アジュバントにpoly(I:C)を用いた群ではインフルエンザワクチンとの併用によりこれらは高病原性鳥インフルエンザ感染に対して感染防御が成立した。本ワクチン接種に伴い頸部リンパ節、NATLでToll-like receptor 3及び7の発現亢進が見られ感染を模倣する事により有効な粘膜免疫が得られていることが明らかとなった。
結論
二本鎖RNA(polyI:C)は自然免疫を刺激する事により有効な粘膜免疫のアジュバントとなる事が示された。またdmCTBより安全な粘膜アジュバントである事が示された。

公開日・更新日

公開日
2006-05-16
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2010-09-02
更新日
-