文献情報
文献番号
200500869A
報告書区分
総括
研究課題名
進行性腎障害に関する調査研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H17-難治-034
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
富野 康日己(順天堂大学医学部腎臓内科)
研究分担者(所属機関)
- 川村 哲也(東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科)
- 小山 哲夫(茨城県立医療大学)
- 斉藤 喬雄(福岡大学医学部第四内科)
- 東原 英二(杏林大学医学部泌尿器科)
- 遠藤 正之(東海大学医学部腎代謝内分泌内科)
- 林 松彦(慶應義塾大学医学部内科学)
- 西村 裕之(桐蔭横浜大学工学部人間科学工学センター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
39,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
進行性腎障害のなかでも患者数の多い4疾患について、診療指針を再評価する。疫学研究、臨床試験、動物実験を行い新たなエビデンスを確立し、診療指針の改訂を行う。
研究方法
IgA腎症分科会:アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)の腎保護作用に関する多施設共同研究、腎病理所見と予後の関連に関する後ろ向きおよび前向き多施設共同研究および扁桃摘出術とステロイドパルス療法の有効性に関する多施設共同研究を行う。急速進行性糸球体腎炎(RPGN)分科会:全国の主要腎疾患診療施設に対するアンケート調査により、RPGNの実態調査を行う。難治性ネフローゼ症候群分科会:プレドニゾロン(PSL)とシクロスポリン(CyA)およびPSLとミゾリビン(MZR)併用療法の多施設共同研究を行う。多発性嚢胞腎(ADPKD)分科会:ADPKDに対するイコサペント酸(EPA)の腎不全進行抑制効果を検討する。疫学調査班:1995年の全国調査で把握されたIgA腎症患者について予後調査を行う。遺伝子操作動物による進行性腎障害疾病モデル開発に関する研究班:腎疾患研究のためのモデルマウスを作製する。難病特別研究班:SLEモデルマウスを用いて、責任遺伝子の連鎖解析を行う。
結果と考察
IgA腎症分科会:ARBの尿蛋白減少効果を認めた。今後も登録症例数を増やす。後者2つの多施設共同研究は今後、症例登録と解析を行っていく。急速進行性糸球体腎炎分科会:1535例のRPGNが登録された。これまでのアンケート調査にその他の知見を加えて、診療指針の改訂作業をすすめる。難治性ネフローゼ症候群:PSLとCyAおよびPSLとMZR併用療法に関して、期限内に目標登録数に達するよう努力する。多発性嚢胞腎分科会:今回EPAの腎機能保護作用は認められなかったが、最終的な生化学データと腎容量の変化のデータを検討し最終結論を出す予定である。疫学調査班:IgA腎症患者の予後と進行因子を明らかにする。遺伝子操作動物による進行性腎障害疾病モデル開発に関する研究班:Cre-LoxPシステムを用いたトランスジェニックマウスを作製。難病特別研究班:Lupus腎炎を示すSLEモデルマウスにおいてFcgr2b遺伝子の発現制御の異常が自己寛容の破綻に重要な役割を果たしていることが示された。
結論
各疾患の多施設共同臨床治験について、エビデンス確立に必要な症例数を得るため、全国の医療機関に積極的な参加を呼びかけたい。
公開日・更新日
公開日
2006-05-08
更新日
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