特発性心筋症に関する調査研究

文献情報

文献番号
200500846A
報告書区分
総括
研究課題名
特発性心筋症に関する調査研究
課題番号
H17-難治-022
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
友池 仁暢(国立循環器病センター 病院)
研究分担者(所属機関)
  • 筒井 裕之(北海道大学大学院 医学研究科)
  • 久保田 功(山形大学医学部)
  • 永井 良三(東京大学大学院 医学系研究科)
  • 小川 聡(慶應義塾大学 医学部)
  • 和泉 徹(北里大学 医学部)
  • 藤原 久義(岐阜大学 医学部)
  • 松森 昭(京都大学大学院 医学研究科)
  • 中谷 武嗣(国立循環器病センター)
  • 堀 正二(大阪大学大学院 医学系研究科)
  • 横山 光宏(神戸大学大学院 医学系研究科)
  • 松﨑 益德(山口大学 医学部)
  • 砂川 賢二(九州大学大学院 医学系研究科)
  • 今泉 勉(久留米大学 医学部)
  • 鄭 忠和(鹿児島大学 医学部)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 難治性疾患克服研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
35,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
1980年、特発性心筋症の診断基準についてはWHO/ISFC合同心筋症定義分類委員会の勧告を受け、1986年旧厚生省特定疾患調査研究班において「特発性心筋症診断の手引き」として作成された。心筋症とその病態に関する研究は世界的に長足の進展歩を遂げ、診断や治療法は日進月歩の革新が続いている。その背景の下、1995年WHO/ISFC合同委員会で再改訂が行われた。ヒトゲノムの解読、ナノテクノロジーの幕開け、コンピューターサイエンスの進歩による画像診断の精度向上と情報量の多面化は、研究事項に抜本的見直しを迫りつつある。また、1998年から本研究班と疫学研究班とが共同で行なっている特発性心筋症の全国疫学調査はEBMの充実とコホート研究としてのデータの質の向上も期待される。心臓移植待機患者の正確な把握は重症例に対する医療をシステム化する上での不可欠な作業となって来た。以上が本研究の概要である。
研究方法
本研究は、特発性拡張型心筋症、肥大型心筋症、拘束型心筋症、ミトコンドリア病(心筋症)、ファブリー病、家族性突然死症候群、サルコイドーシスと新規に診断された症例およびその他の心筋症症例において、診療において測定されている詳細な臨床指標、検査指標のうちいかなる因子または因子の組み合わせが、これらの心筋症の予後規定因子になるのかを前向きに多施設で検討するものである。
具体的方針として、従来からの病因・病態・診断・治療における我が国最先端の研究を継続するとともに、以下の4項目を研究の中心課題に据える。
1)特発性心筋症の診療マニュアルの作成:ことに、診断基準の見直し
2)横断的基盤研究(国内各班との連携、臨床調査研究)
3)心筋再生医療の基礎的・臨床的検討
4)免疫学的解析、遺伝子多型解析による病因的解析を進め病態、重症度、治療効果の指標を探る。
結果と考察
平成17年度以降、効率的に事業を執り行うべく、4項目の研究課題を中心に、分担及び研究協力者と共同で3年間の計画の中で完遂すべく研究に着手する。かかる研究に加え、各研究協力者が心筋症の病態と治療について検討を行い、班会議において発表を行い、疫学調査・遺伝子解析・診断基準の見直しについて検討を行った。
結論
前述の具体的方針に基づき班構成を組み立て、特発性心筋症の診断・横断的基盤研究・心筋再生医療の基礎的および臨床的検討・免疫学的解析および遺伝子多型解析を行っている。

公開日・更新日

公開日
2006-05-11
更新日
-