関節リウマチ患者を対象とした多施設共同データベースの構築と疫学研究システムの確立に関する研究

文献情報

文献番号
200500752A
報告書区分
総括
研究課題名
関節リウマチ患者を対象とした多施設共同データベースの構築と疫学研究システムの確立に関する研究
課題番号
H17-免疫-006
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
當間 重人(独立行政法人国立病院機構相模原病院)
研究分担者(所属機関)
  • 衛藤義人(独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター)
  • 安田正之(独立行政法人国立病院機構別府医療センター)
  • 千葉実行(独立行政法人国立病院機構盛岡病院)
  • 松井利浩(独立行政法人国立病院機構相模原病院)
  • 金子敦史(独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター)
  • 佐伯行彦(独立行政法人国立病院機構大阪南医療センター)
  • 久我芳昭(東京都立墨東病院)
  • 税所幸一郎(独立行政法人国立病院機構都城病院)
  • 吉永泰彦(財団法人倉敷成人病センター)
  • 森 俊仁(独立行政法人国立病院機構相模原病院)
  • 関 敦仁(独立行政法人国立病院機構相模原病院)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 免疫アレルギー疾患予防・治療研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
13,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
1.本邦における関節リウマチ(RA)関連情報を収集することにより、現状あるいは問題点を明らかにする。2.様々な臨床研究に利用可能な支援システムをWEB上に構築する。
研究方法
1.全国の参加施設からRA患者情報を収集した。情報は、オンライン送信あるいは電子媒体等を用いて統合サーバ上に収集し、解析を行った。2.次に示す特徴を有した臨床研究支援システムを考案した。1)インターネットを用いた多施設共同臨床研究を支援する、2)前向きコホート研究を支援する、3)パラメータ・データ収集時期などを自由に設定できる汎用性を有する、4)プロトコール設定費が不要である、5)CSVファイル形式による検査データ取得が可能である、6)自動メーリング機能によりデータの欠測を最小限にする。
結果と考察
1.平成16年度分として約4000症例のRAデータベースを構築した。すでに構築されている平成14年度分・15年度分を含めて、薬物治療内容の変遷・患者ADL・疾患活動性評価法・手術成績・手術までの罹病期間・結核や悪性疾患の標準化罹病率(SIR)・死因などについて検討した。女性RA患者においては結核・悪性リンパ腫のSIRが有意に高いことが判明した。2.汎用性のある臨床研究支援システムをWEB上に構築した。
結論
1.本邦におけるRAの現状を把握することができるデータベースを構築した。多施設共同であるがゆえに、比較的短期間で質の高いものとなっている。今後の臨床研究の基礎データとしても極めて有用な情報となる。新規治療法が続々と導入される現在、本データベースは継続的に蓄積されていくべきものであり、本邦におけるRA実状の把握及び治療法検証に欠かせないデータベースである。人工関節に関する登録システムの構築も視野に入れており平成18年度以降稼動を予定している。2.今年度開発した共同臨床研究支援システムは、様々な臨床研究に用いることができる汎用性を有しており、すでに3つの共同臨床研究に利用されている。今後本研究班を越えた研究グループへの提供法も考慮している。

公開日・更新日

公開日
2006-07-20
更新日
-