文献情報
文献番号
200500682A
報告書区分
総括
研究課題名
エイズ対策研究事業の企画と評価に関する研究
課題番号
H17-エイズ-006
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
山本 直樹(国立感染症研究所エイズ研究センター)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 エイズ対策研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
17,989,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
エイズ対策研究事業の実施にあって必要なことは、ふさわしい研究課題の企画・立案、そのための研究費の適正な配分、研究成果の厳正かつ公平な評価である。企画・立案に当たってはエイズ研究をグローバルな立場より、広く自然科学的基礎研究、臨床研究、疫学的社会医学的立場までふまえて検討する必要がある。これらの活動を通じて、わが国で必要とされるエイズ対策研究事業の企画・立案から事前、中間・事後評価委員会までに至る一貫した評価システムを確立することを目的とした。
研究方法
評価委員会のための研究計画発表会とともに、研究成果発表会を組織することにより、各主任研究者からの研究成果報告を聴取し、必要な助言と支援を行った。評価に当たっては、その対象として独創性、新規性、有用性、達成度、行政的意義という視点とともに、必要な要素の把握とその限界、評価の視点の相対性、手法の限界、評価結果についての解釈の問題、透明性の確保や積極的な公表の問題、アカウンタビリティーの確保などに留意した。
結果と考察
研究成果発表会(平成18年2月20-21日)では、これまでの研究で得られた結果をもとに、その成果を発表してもらうことにより、研究の出発点、到達段階と問題点を徹底的に明らかにすることができた。
本年終了分と継続中の課題にあっては、班長が昨年指摘のあった問題点の改善などに努力した結果、相対的に昨年よりさらに進歩した発表が多く見られた。また新発足の課題にあっても昨年まで存在した同様のミッションを持った個々の課題に比較して、さらに改善されたと考えられた。さらに研究成果発表会の直後(平成18年2月22日)に開催された評価委員会の公正な評価につなげることが出来た。
本年終了分と継続中の課題にあっては、班長が昨年指摘のあった問題点の改善などに努力した結果、相対的に昨年よりさらに進歩した発表が多く見られた。また新発足の課題にあっても昨年まで存在した同様のミッションを持った個々の課題に比較して、さらに改善されたと考えられた。さらに研究成果発表会の直後(平成18年2月22日)に開催された評価委員会の公正な評価につなげることが出来た。
結論
本研究班はわが国のHIVの厚生労働省によって資金を供給されたエイズ研究のデザイン、モニター、および分析に対し、大きな責任を負っている。HIV感染症に対する療法やケアのために、治療と研究の戦略も大きく展開しており、そのためにも本班の役割は欠かせない。ただ本研究班で扱う対策研究事業の内容は幅広く、その評価は簡単ではない。とくに社会系、一部の臨床系の研究プロジェクトでは研究開発の貢献を定量的に示すことは困難である。今後、貢献の度合いを短期的視点だけでなく長期的視点に立った評価を確立し、今後のエイズ対策研究事業の企画と評価に関する研究に生かしていく必要がある。
公開日・更新日
公開日
2006-04-10
更新日
-