文献情報
文献番号
200500650A
報告書区分
総括
研究課題名
インフルエンザパンデミックに対する危機管理体制と国際対応に関する研究
課題番号
H15-新興-005
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
板村 繁之(国立感染症研究所ウイルス第3部)
研究分担者(所属機関)
- 西藤岳彦(独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 動物衛生研究所)
- 田代眞人(国立感染症研究所ウイルス第3部)
- 岡部信彦(国立感染症研究所感染症情報センター)
- 小田切孝人(国立感染症研究所ウイルス第3部)
- 鈴木宏(新潟大学大学院医歯学総合研究科)
- 鈴木康夫(静岡県立大学薬学部)
- 菅谷憲夫(神奈川県警友会 けいゆう病院小児科)
- 奥野良信(大阪府公衆衛生研究所)
- 神谷齊(独立行政法人国立病院機構三重病院)
- 東雍(社団法人細菌製剤協会)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 新興・再興感染症研究
研究開始年度
平成15(2003)年度
研究終了予定年度
平成17(2005)年度
研究費
50,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
新型インフルエンザエンザ対策に科学的根拠を与える調査研究及び基盤研究を行い、総合的インフルエンザ危機管理体制の確立に資することを目的した。本年度は特に新型インフルエンザワクチンの緊急開発を支援することに重点を置いた。
研究方法
(1) サーベイランス、公衆衛生上の介入、抗ウイルス剤やワクチンの使用方法などについて研究検討
(2) 新型インフルエンザ対応ワクチンの緊急開発
(3) 高病原性鳥インフルエンザに対する実験室診断法の開発
(4) 鳥インフルエンザの実験室診断技術及びサーベイランスについて技術支援の国際協力
(2) 新型インフルエンザ対応ワクチンの緊急開発
(3) 高病原性鳥インフルエンザに対する実験室診断法の開発
(4) 鳥インフルエンザの実験室診断技術及びサーベイランスについて技術支援の国際協力
結果と考察
(1) WHOの「世界インフルエンザ事前対策計画」や「インフルエンザパンデミック事前対策計画用チェックリスト」の策定に参画するとともに、翻訳し国内の「新型インフルエンザ対策行動計画」作成の参考として提供し、新型インフルエンザ出現の各フェーズに対応した政府一体となった「新型インフルエンザ対策行動計画」の作成を支援した。本計画に基づく国、地方自治体レベルでの準備・対応計画の具体化を進める必要がある。
(2) 新型インフルエンザ対応ワクチンとして緊急開発されたA/H5N1ウイルスを使用したプロトタイプのアジュバント添加ワクチンの前臨床試験、第1相臨床試験を実施した。今後、第2・3相臨床試験の実施と速やかな製造承認の取得が望まれる。
(3) 新型インフルエンザに対応した病原体サーベイランス体制を確立するために、本年度に茨城県で発生した鳥インフルエンザA/H5N2ウイルスに対する実験室診断法の開発を実施し、その方法を感染研ホームページでインターネット上に公開し国内での感染者発生に備えた。
(4) 茨城県で発生した鳥インフルエンザA/H5N2ウイルスがヒトへの感染リスクがどの程度あるのか血清学的調査を実施し、ヒトへの感染の可能性があることを明らかにした。今後とも弱毒性の鳥インフルエンザウイルスについても監視する必要性がある。
(5) 高病原性鳥インフルエンザA/H5N1ウイルスのヒトへの感染発生地域であるアジアでの実験室診断技術支援をベトナム、インドネシアにおいて実施した。新型インフルエンザの原発地域になる可能性の高い地域での封じ込め実現のために更なる国際協力が必要である。
(6) 新たに抗ウイルス剤の備蓄に関連する問題点として、抗ウイルス剤使用に伴う薬剤耐性ウイルスの出現を監視する研究を実施した。
(2) 新型インフルエンザ対応ワクチンとして緊急開発されたA/H5N1ウイルスを使用したプロトタイプのアジュバント添加ワクチンの前臨床試験、第1相臨床試験を実施した。今後、第2・3相臨床試験の実施と速やかな製造承認の取得が望まれる。
(3) 新型インフルエンザに対応した病原体サーベイランス体制を確立するために、本年度に茨城県で発生した鳥インフルエンザA/H5N2ウイルスに対する実験室診断法の開発を実施し、その方法を感染研ホームページでインターネット上に公開し国内での感染者発生に備えた。
(4) 茨城県で発生した鳥インフルエンザA/H5N2ウイルスがヒトへの感染リスクがどの程度あるのか血清学的調査を実施し、ヒトへの感染の可能性があることを明らかにした。今後とも弱毒性の鳥インフルエンザウイルスについても監視する必要性がある。
(5) 高病原性鳥インフルエンザA/H5N1ウイルスのヒトへの感染発生地域であるアジアでの実験室診断技術支援をベトナム、インドネシアにおいて実施した。新型インフルエンザの原発地域になる可能性の高い地域での封じ込め実現のために更なる国際協力が必要である。
(6) 新たに抗ウイルス剤の備蓄に関連する問題点として、抗ウイルス剤使用に伴う薬剤耐性ウイルスの出現を監視する研究を実施した。
結論
結果と考察に含む。
公開日・更新日
公開日
2006-06-05
更新日
-