大腸がん肝転移症例の術後補助化学療法に関する研究(臨床研究実施チームの整備)

文献情報

文献番号
200500533A
報告書区分
総括
研究課題名
大腸がん肝転移症例の術後補助化学療法に関する研究(臨床研究実施チームの整備)
課題番号
H16-チム(がん)-016
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
加藤 知行(愛知県がんセンター)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究【若手医師・協力者活用等に要する研究】
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
18,709,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
愛知県がんセンター中央病院における医師主導型(治験以外)の臨床試験をプロトコールを遵守し、科学的かつ倫理的に実施することを目的とした。
研究方法
愛知県がんセンター中央において主任研究者ないしは分担研究者として実施している「がん臨床研究事業」等の3課題の臨床研究ならびにその他の医師主導型臨床試験11課題の実施とそのコーディネート業務を副院長を長とする「臨床試験支援室」を組織し支援した。
結果と考察
「大腸がん肝転移症例の術後補助化学療法に関する研究」は、申請者が主任研究者として実施している全国15の施設が参加する多施設共同研究で、新薬を用いた術後化学療法の標準的治療法の確立に関する研究を行っている。当がんセンターにおいては、プロトコール作成に関与するとともに神谷悦功が若手医師及び臨床研究協力者の指導者となり、当施設での症例の登録・治療ならびに調査表記入などを実施するとともに、各プロトコールに対する参加施設からの登録ならびに実施状況を把握した。当院における本研究関連臨床研究の3プロトコールで計42症例を支援した。
「難治性悪性リンパ腫の治療に関する研究」は、森島泰雄が指導者となり、当施設での症例の登録・治療ならびに調査表記入などを実施した。この多施設共同研究に現在までに登録された24症例を支援している。
「遠隔転移を有する膵がん患者を対象とした塩酸ゲムシタビンとS-1の併用療法に関する研究」は、山雄健次が指導者となり、当施設での症例の登録・治療ならびに調査表記入などを実施した。関連3プロトコールに登録された10症例を支援し、経過観察中である。
愛知県がんセンターにおいては上記3課題以外にも、平成17年度は4課題の「がん臨床研究事業」に医師が分担研究者としての参加しており、これら13症例を支援した。
 院内臨床研究を質が高く実施する上で本臨床研究支援チームの活動は不可欠なものとなっている。
結論
 本「臨床研究実施チームの整備事業」により「臨床試験試験室」を組織し、治験以外の臨床試験89症例につき質の高い臨床試験を実施することが出来た。

公開日・更新日

公開日
2006-04-07
更新日
-

研究報告書(紙媒体)

公開日・更新日

公開日
2006-10-30
更新日
-