頭頚部がんの頸部リンパ節転移に対する標準的手術法の確立に関する研究

文献情報

文献番号
200500509A
報告書区分
総括
研究課題名
頭頚部がんの頸部リンパ節転移に対する標準的手術法の確立に関する研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H17-がん臨床-001
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
斉川 雅久(国立がんセンター東病院外来部)
研究分担者(所属機関)
  • 岸本 誠司(東京医科歯科大学)
  • 丹生 健一(神戸大学大学院医学系研究科)
  • 中島 格(久留米大学医学部)
  • 西條 茂(宮城県立がんセンター)
  • 吉積 隆(群馬県立がんセンター)
  • 西嶌 渡(埼玉県立がんセンター)
  • 川端 一嘉(癌研有明病院)
  • 大山 和一郎(国立がんセンター中央病院外来部)
  • 長谷川 泰久(愛知県がんセンター中央病院)
  • 藤井 隆(大阪府立成人病センター)
  • 冨田 吉信(独立行政法人国立病院機構九州がんセンター)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 がん臨床研究
研究開始年度
平成17(2005)年度
研究終了予定年度
平成19(2007)年度
研究費
47,000,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
頭頚部がんの頚部リンパ節転移に対する最も一般的な治療法は機能温存に主眼をおく頚部郭清術(機能温存術)である。その複雑な開発経緯から機能温存術には多くの術式が存在し、各術式の適応やリンパ節切除範囲、切除する非リンパ組織の種類などには大きな混乱が見られる。本研究の目的は、頚部郭清術に関するこれらの混乱を統一し施設差を解消することである。
研究方法
1)頚部郭清術の手術術式の均一化(ある施設の頚部郭清術を他施設の医師が直接見学調査することにより、頚部リンパ節切除範囲や切除する非リンパ組織の種類など術式の細部に関して均一化を図る)、2)頚部郭清術に関する原発部位別、進展度別ガイドラインの作成および修正、3)頚部郭清術の術後後遺症に関する調査、4)頚部郭清術の術後補助療法に関する検討、以上により頚部郭清術の標準化を目指す。
結果と考察
1)術式均一化に関する前向き研究において見学調査を継続し、181例を登録した。調査票の解析により、施設差の存在がほぼ間違いないと考えられる項目が10項目、施設差の存在が疑われる項目が4項目認められた。これら14項目について研究協力施設間で意見調整を行い、その結果を頚部郭清術手順指針(案)にまとめた。今後検討を重ね手順指針案をより充実させることにより、術式均一化を推し進めていく予定である。2)舌がんの頚部リンパ節に対する治療ガイドライン案について、修正および文献調査を行った。術前進展度診断の標準化を目標として、画像診断基準の標準化に向けた取り組みを開始した。3)本研究班で考案した術後機能評価法を用いて術後後遺症の長期的経過観察を行う前向き研究を継続し、症例登録を完了した。中間解析の結果から、郭清範囲の縮小、非リンパ組織の温存、ならびに術後リハビリテーションが術後機能やQOLの向上に結びつくことを確認し、国内外の学術雑誌および学会において報告を行った。4)術後化学放射線同時併用療法に関する臨床第1・2相試験の研究計画書を作成し、実施に移した。
本研究協力施設はわが国を代表する施設であり、本研究によりこれらの施設における術式の細部などが標準化されれば、その結果としてわが国における頚部郭清術全体のレベルが向上すると期待される。
結論
術式均一化に関する前向き研究を順調に継続し、181例を登録した。調査票解析結果に基づいて頚部郭清術手順指針(案)を作成した。舌がんの頚部リンパ節転移に対する治療ガイドライン案の修正を行った。

公開日・更新日

公開日
2006-04-11
更新日
-