文献情報
文献番号
200500475A
報告書区分
総括
研究課題名
QOL向上のための各種患者支援プログラムの開発研究
研究課題名(英字)
-
課題番号
H16-3次がん-032
研究年度
平成17(2005)年度
研究代表者(所属機関)
内富 庸介(国立がんセンター東病院臨床開発センター)
研究分担者(所属機関)
- 下山 直人(国立がんセンター中央病院)
- 森田 達也(聖隷三方原病院)
- 明智 龍男(名古屋市立大学大学院医学研究科)
- 岡村 仁(広島大学大学院保健学研究科)
研究区分
厚生労働科学研究費補助金 疾病・障害対策研究分野 第3次対がん総合戦略研究
研究開始年度
平成16(2004)年度
研究終了予定年度
平成18(2006)年度
研究費
39,200,000円
研究者交替、所属機関変更
-
研究報告書(概要版)
研究目的
わが国のがん患者のQOLを概念化し、身体、心理、社会、スピリチュアルの各側面に対する患者支援プログラムを開発し、包括的がん患者支援システムを構築することを目標とする。以下の分担研究項目ごとに成果を報告する。1)がん医療における患者-医師間のコミュニケーション、2)脳画像の手法を用いたがん患者の精神症状の病態解明、3)がん生存とパーソナリティ・抑うつの関連についての検討、4)がん患者の疼痛とその他の身体症状に対する支持療法の開発、5)がん患者のQOLを向上させるための身体症状緩和プログラムの開発、6) がん患者の精神症状に対する心理社会的介入法の開発、7) がんリハビリテーションプログラムの開発
研究方法
1)コミュニケーションに関する患者の意向の概念的枠組みの確認を行なった。2)がん診断後初発うつ病と扁桃体体積の関連を検討した。3)神経症傾向とがん死亡との関連を検討した。4)μ受容体欠損マウスと野生種の間で脊髄へのオピオイド投与時の痛み行動を比較した。5)終末期のQOLの構成要因を調査した。6)看護師のせん妄に関する知識を調査した。7) 日本ホスピス緩和ケア協会加盟施設を対象に、リハビリテーションの対象となる患者のPS、必要性を感じる場面などを調査した。
結果と考察
1)場の設定、悪い知らせの伝え方、伝える内容、情緒的サポート、という概念構成が確認された。2)うつ病群で左扁桃体が小さかった。3)神経症性傾向と死亡の間に有意な関連を認めなかった。4)モルヒネ脊髄投与による鎮痛効果発現は、μ受容体欠損マウスの方が高用量が必要であった。5)終末期のQOLの構成概念として18の領域が同定された。6)せん妄に関する知識に誤りが多かった。7)リハビリテーション適応のPSは2-3が多く、必要性を感じる場面は、立って歩きたい、他人に頼らずトイレをしたい、等であった。
結論
1)コミュニケーションに関する患者の意向は4要素で構成されることが示された。2)がん診断後初発うつ病では扁桃体が小さかった。3)がん患者のパーソナリティと予後に関連を認めなかった。4)脊髄レベルでμ-κ受容体相互作用が示された。5)終末期のQOLの概念化を行った。6)看護師に対する教育提供の必要性が示唆された。7)リハビリテーションは、PS2-3の患者に対し、歩行、トイレ問題へのアプローチによるQOL向上が期待されている。
公開日・更新日
公開日
2006-04-13
更新日
-