諸外国における障害者に対する地域福祉についての調査研究

文献情報

文献番号
199700032A
報告書区分
総括
研究課題名
諸外国における障害者に対する地域福祉についての調査研究
課題番号
-
研究年度
平成9(1997)年度
研究代表者(所属機関)
河村 宏(財団法人日本障害者リハビリテーション協会)
研究分担者(所属機関)
研究区分
厚生科学研究費補助金 行政政策研究分野 厚生行政科学研究事業
研究開始年度
平成9(1997)年度
研究終了予定年度
-
研究費
800,000円
研究者交替、所属機関変更
-

研究報告書(概要版)

研究目的
ヨーロッパ諸国の地域障害者計画の事例を紹介し、我が国の市町村障害者計画の策定に資する。
研究方法
文献調査を実施すると共に、スウェーデン、デンマーク、オランダ、イギリス、ドイツの関係分野の専門家とe-mailを中心にヒアリングを行った。
関係者と意見交換を重ねた結果、アンケート調査による方法を変更し、事例研究を電子化された形式で収集して多様な角度からの検索・活用を可能にする方法が最善と判断し、日本語による関係文献の集積とデータベースの形成をはかった。
また、ブリストル市(イギリス)、ミュンヘン市(ドイツ)、ゲントフト市(デンマーク)、リンブルグ州(オランダ)のそれぞれの地域福祉政策の概要については訳出して事例の豊富化をはかった。
結果と考察
諸外国の地域レベルの障害者福祉政策の内容と政策決定過程を明らかにすることを最終目的とする本研究は、平成9年度において、先行研究の概観および基本文献の整備、更にはヨーロッパ4カ国の自治体レベルの地域福祉計画等の事例の翻訳を完了した。
当初は有効な比較のための共通指標の抽出を試みたが、歴史と制度の著しく異なるヨーロッパ諸国と我が国を比較するための有効な指標を抽出するためにはケーススタディーを更に積み重ねる必要があるとの結論に至った。
そこで、今後の研究の展開を図るために多岐にわたる事項を効率よく比較するための文献データベースを電子テキストにより構築し、全文検索を可能とした。著作権処理を完了し次第このデータベースを公開する予定である。
また、日本障害者リハビリテーション協会が発行する雑誌「ノーマライゼーション」に当研究によって得られた知見を報告を掲載する予定である。
結論
ヨーロッパ諸国の地域障害者計画は、わが国の市町村障害者計画策定に際して頻繁に参照および引用されているが、ヨーロッパの経験を生かすためには、わが国との文脈の違いを多角的に把握することが肝要である。
このような多角的な考察を可能ならしめる最も有効な方法としてサーチエンジンの全文検索機能を生かした文献集成の形成を試みた。試用した数人の研究者は興味を示しているので、今後、このデータベースを更に充実すると共に、広く活用する方法を開発する予定である。

公開日・更新日

公開日
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更新日
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研究報告書(紙媒体)